2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17016060
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
今井 浩三 札幌医科大学, 学長 (60117603)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 禎夫 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20305220)
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Keywords | ヒト型抗体 / 免疫治療 / モロクローナル抗体 |
Research Abstract |
我々は現在4種類の抗原に対してモノクローナル抗体を作成中である。この中の抗原のひとつ(A抗原)は、膵癌・胃癌・大腸癌などの腺癌において強く発現されていることが知られている。A抗原に対するマウス抗体のH鎖、L鎖のCDR1、CDR2、CDR3の遺伝子配列をそれぞれクローニングした。これらの遺伝子配列を、ヒト免疫グロブリンIgG発現ベクターに組み込み、抗体産生細胞(COS-1)に遺伝子導入した。この結果、抗体を産生しているハイブリドーマが得られ、サブクローニングを行った。このヒト型モノクローナル抗体はマウス抗体より結合力が若干低下していたが、FACSでA抗原に結合することが確認された。 また血液腫瘍が発現しているB抗原に関しては、腫瘍細胞よりB抗原遺伝子をRT-PCR法でクローニングし、発現ベクターに組み込んだ。この発現ベクターをNIH3T3細胞に遺伝子導入し、FACS、ウエスタンブロットでB抗原の発現を確認している。 消化器がんなどに広く発現している増殖因子の受容体であるC抗原に対する抗体作成に関しては、受容体遺伝子をクローニングし発現ベクターに組み込んだ。この発現ベクターをNIH3T3に遺伝子導入し細胞表面に発現していることを確認した。この細胞をマウスに免疫し、マウス血清中にC抗原と結合する抗体が産生されていることを確認した。現在ハイブリドーマを作成中である。 細胞の増殖因子の受容体であるD抗原に対する抗体に関しては現在発現ベクターを作成中である。 これら4種のモノクローナル抗体が作成されたのち、in vivo, in vitroで抗腫瘍活性があるかを検討する予定である。
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Research Products
(16 results)