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2005 Fiscal Year Annual Research Report

シグナル伝達ネットワークの安定性と可塑性の解析

Research Project

Project/Area Number 17017005
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

黒田 真也  東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 科学技術振興特任教員 (50273850)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川入 光男  株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報研究所, 所長(研究職) (10144445)
前田 彰男  東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 科学技術振興特任教員 (30361538)
笹川 覚  東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 科学技術振興特任研究員 (80345115)
尾碕 裕一  東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 科学技術振興特任研究員 (70345114)
Keywords生体生命情報 / システム生物学 / シグナル伝達 / バイオインフォマティク
Research Abstract

本研究では、細胞収縮とシナプス可塑性を題材にして行った。申請者らはすでにミオシン軽鎖リン酸化のシミュレーションモデルから、ミオシン軽鎖リン酸化の持続相に必要な未知のシグナル伝達経路の存在を予測していた。本年度は、未知の経路探索を行うと同時に双安定性の分子メカニズムを解き明かすことを目標とした。実験により未知の経路を構成する分子の探索を行い、Ca^<2+>-independent phospholipase A_2(iPLA_2)を同定した。また、ミオシン軽鎖リン酸化の持続相は刺激であるトロンビン濃度に対じてall or noneの閾値現象を見出すことを見出した。閾値現象は単安定あるいは双安定なシステムにより実現可能であるが、hysteresisの有無で双安定かどうか判断可能である。現在hysteresisについて検討している。一方、海馬、大脳皮質におけるシナプス可塑性を制御するシグナル伝達ネットワークは、入力からCa^<2+>上昇までとCa^<2+>上昇から下流のシグナル伝達ネットワークに大別され、本年度はこれらを統合するシナプス可塑性シミュレーションモデルの構築に成功した。このモデルを用いて現在の分子経路ではスパイクタイミング依存性シナプス可塑性が再現できないことを見出した。このモデルを用いてNMDA受容体のアロステリック仮説を考えると、さまざまな実験結果を統一的に再現できることを見出した。現在この仮説を実験により詳細に検討している。また、このシミュレーションモデルと小脳プルキンエ細胞のCa^<2+>上昇において作成したIP_3とIP_3受容体のシミュレーションモデルを統合することにより入力からCa^<2+>上昇までのシミュレーションモデルを構築して、小脳のプルキンエ細胞が自分自身でパラメータをセルフチューニングして可塑性を制御している可能性を検討した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Dynamic characteristics of transient responses2005

    • Author(s)
      Ozaki, Y., et al.
    • Journal Title

      J.Biochem. 137

      Pages: 659-663

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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