2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17018015
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
那波 宏之 Niigata University, 脳研究所, 教授 (50183083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿田 明美 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (80281012)
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Keywords | 霊長類 / ジンクフィンガー / ゲノム配列 / 脳進化 / トランスクリプトーム |
Research Abstract |
(1) ヒト対応16p13.3領域のマーモセットゲノムライブラリーのスクリーニング ; 約0.3Mベース標的領域に対し、ヒト・ジンクフィンガー遺伝子をプローブとして、20万のBACライブラリーをスクリーニングし、18クローンを単離した。霊長類に共通するPCRプライマーを設定し、クローンに含有される各ジンクフィンガー遺伝子の有無を調べたところ、内8クローンがポジであった。これらのBACクローンで、目的の領域がほぼカバーされていた。しかしいずれにおいてもBACエンド片側の相同性しか見つけられず、本領域においてヒト : マーモセットのDNA配列は、かなり異なっていることが推定された。現在、支援班の協力を得て、全領域の塩基配列決定を実施している。 (2) ヒト対応19q13.43領域のマーモセットゲノムライブラリーのスクリーニング ; 約1Mベース標的領域に対し、ジンクフィンガー遺伝子29個をプローブとして、20万のBACライブラリーをスクリーニングした。8回に分けてスクリーニングし、計71クローンを単離した。上と同様に、霊長類に共通するPCRプライマーを設定し、これらクローンに含有される各ジンクフィンガー遺伝子の有無を調べた。その結果、内32クローンがいずれかのジンクフィンガー遺伝子シグナルを与えた。BACインサート両端のDNA配列を決定したところ、ヒトの19番染色体と相同性を示したクローンは、そのなかで17個であった。ヒト・ジンクフィンガー遺伝子の19q13.43領域マッピングを基準にすると、これらのBACクローンは目的の領域をほぼカバーしていた。現在、支援班の協力を得て、全領域の塩基配列決定を実施している (3) ヒト対応16p13.3領域とヒト対応19q13.43領域のアフリカミドリザルゲノムライブラリーのスクリーニング ; FOSMIDでカバーできない領域が多く、急遽BACライブラリーの作製を支援班に依頼した。
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