2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17018020
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
福澤 秀哉 Kyoto University, 生命科学研究科, 准教授 (30183924)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷部 光泰 基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 教授 (40237996)
棚橋 貴子 基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 助教 (40414015)
河内 孝之 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (40202056)
大和 勝幸 京都大学, 生命科学研究科, 助教 (50293915)
|
Keywords | 緑藻 / コケ植物 / 蘚苔類 / ゲノム / 生殖 / 光合成 / 形態形成 / 完全長cDNA |
Research Abstract |
クラミドモナスについては、JGIのドラフトゲノム配列についてアノテーション作業を行い,15,143遺伝子モデルを公開した。5種類の完全長cDNAライブラリーを作製し、両末端の配列を決定した。既知遺伝子についてmRNA5'末端位置を調べたところ、68%が既報のmRNA開始点より上流に位置しており、完全長cDNAの有効性が示された。またBACゲノムライブラリーを作製し、一部末端配列を決定した。強光条件で遺伝子発現プロファイルを取得し、新奇な光応答性遺伝子を見出した。低温ストレス下では、新奇なRNA結合タンパク質の発現を見出し、植物における低温順化機構の多様性が見られた。 ゼニゴケについては。10MbのゼニゴケY染色体上に、雄生殖器官特異的な発現を示す14遺伝子を含む64遺伝子を同定した。40遺伝子は葉状体でも生殖器官でも発現しており、その内6遺伝子はX染色体にも存在した。1倍体のゼニゴケでは、XY染色体は互いに共通の祖先から進化し、性染色体に存在する生存に必須な遺伝子は、2倍体生物の場合に比べて維持されてきたと考えられた。 ヒメツリガネゴケについては、ホールゲノムショットガン配列データをアセンブルし、ESTと共にアノテーションを行い39796遺伝子モデルを推定した。発生段階を網羅した完全長cDNAライブラリー8つを完成させた。7つの5'-SAGEライブラリー作製を完了した。BACライブラリーを2種類構築した。プライマー歩行法で約1万5千の完全長cDNA配列を決定した。BACデータとマップデータを加えてアセンブリーし直したところscaffold長で2-3割程伸びた。約700発生遺伝子の遺伝子系統解析を行った。発現アレイ作製のため454シーケンサーを用いて約100万の3末配列を決定した。ガンマ線照射による網羅的突然変異体誘導のための実験条件を検討した。
|
Research Products
(8 results)