2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17018021
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
矢田 哲士 Kyoto University, 情報学研究科, 准教授 (10322728)
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Keywords | ゲノム生物学 / バイオインフォマティクス / 配列解析 / プロモーター / miRNA |
Research Abstract |
本研究課題では、ポストシークエンス時代に切望されるさまざまな配列比較技術を確立するとともに、その適用による配列情報の解読に取り組んでいる。具体的な研究項目として、(1)miRNAのターゲット推定、(2)ゲノム比較によるアノテーション、(3)ゲノム配列間距離の計測、(4)プロモーター配列の大域的なモデル化に挑戦している。本年度は、(1)について重要な成果が得られた。(1)では、miRNAとターゲット遺伝子の間では転写情報の一部が共有されているとの仮説を立て、この仮説に立脚したターゲット遺伝子推定法の確立を試みている。miRNAが適切な遺伝子をターゲットするためには、両者が同じ時間に存在しなければならず、その制御の一部は、両者の転写によってなされている可能性がある。そこで、実験的に検証されたヒトmiRNAのターゲットデータを網羅的に収集し、miRNA(あるいはそのホスト遺伝子)のプロモーターとターゲット遺伝子のプロモーターに共通のシス因子が存在するかどうかを調べた。すると、40%のデータについて、統計的に有意なシス因子の共通性が検出された。
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