2007 Fiscal Year Annual Research Report
高精度比較ゲノム地図の作成と、それに基づいた比較ゲノム構造解析研究
Project/Area Number |
17018031
|
Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
藤山 秋佐夫 National Institute of Informatics, 情報学プリンシプル研究系, 教授 (60142311)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
二階堂 雅人 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教 (70432010)
豊田 敦 理化学研究所, シーケンス技術チーム, 上級研究員 (10267495)
|
Keywords | ゲノム / 比較ゲノム / 遺伝学 / ハイスループット解析 / ゲノムライブラリ / 遺伝子 |
Research Abstract |
霊長類を対象とした研究として、ヒト19番染色体長腕テロメア領2Mbを対照領域とし、チンパンジーゲノムについて相同領域のクローン地図作成を進めた。ヒト19番染色体はテロメア末端までクローンコンティグが作成されていないため、この領域を対象としたコンティグクローンの単離も進めた。さらに、ゴリラゲノムテロメア領域の比較研究も開始し、全ゲノムフォスミドライブラリからのテロメア末端クローンの単離と細胞遺伝学的解析を進めた。霊長類、哺乳動物ゲノム解析材料として、オランウータンBACライブラリの構築を進めた。また、オーストラリア国立大学Gravesグループとの共同研究も進め、カンガルー全ゲノムのBACライブラリ構築、X染色体特異的フォスミドライブラリーを構築した。また、カンガルー精巣、卵巣、子宮膜、下垂体、脳から全長cDNAライブラリを構築した。 シクリッドの多様化研究については、前年度に単離したOR遺伝子群の解析に引き続き、合計11個のOR遺伝子を単離することに成功した。これらのOR遺伝子のタンパク質コード領域について、ビクトリア湖産シクリッド間におけるDNA配列を比較したところ、ある1つの遺伝子に関して、種間で異なるアリル型が確認された。今後は、このOR遺伝子のアリル頻度がシクリッドの種間における有意差の検定を行う予定である。V2R遺伝子群に関しては、遺伝子クラスター領域を全てカバーする領域を8個のBAC cloneに絞り込むことに成功した。これらのBAC cloneについては全配列決定を終了した。
|
Research Products
(19 results)