2005 Fiscal Year Annual Research Report
脊椎動物型電位センサー分子ファミリーの比較解析による脊椎動物生理機能進化の研究
Project/Area Number |
17018043
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Research Institution | National Institutes of Natural Sciences Okazaki Research Facilities |
Principal Investigator |
岡村 康司 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 教授 (80201987)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東島 眞一 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設), 岡崎統合バイオサイエンスセンター, 助教授 (80270479)
岩崎 広英 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(共通施設), 生理学研究所・脳機能計測センター, 助手 (30342752)
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Keywords | 尾索類 / 電位センサー / プロトンチャネル / ホスファターゼ |
Research Abstract |
電位感受性酵素VSPの相同遺伝子をウニ、ゼノパス、鳥、ラット、マウス、ヒトからクローニングし、分子機能の解析を行い、これまでのカタユウレイボヤとゼブラフィッシュのVSPと比較した。鳥までのVSPはゲート電流を明確に示し、電位を感知することが明らかになったが、哺乳類のVSPはゲート電流を示さず明確な電位感受性が確認できなかった。さらに酵素ドメインの性質をマラカイトグリーンアッセイにより調べたところゼブラフィッシュはホヤと類似していることが明らかになった。ホヤとゼブラフィッシュのVSPの電位依存性の違いについて検討した結果、S4の陽性チャージの数と位置の違いで説明できることがわかった。それ以外の動物の酵素活性については現在検討中である。VSP以外に電位センサーをもちポアドメインを持たない分子を検索した結果、電位センサードメインのみからなるタンパクを同定し発現実験を行ったところ、プロトンチャネルの活性を示すことを明らかにした。細胞内外pHに依存した電位依存性活性化特性と亜鉛などの重金属感受性から、この分子は長い間分子実体が明確にされてこなかった貪食機能での活性酸素生成に関わるプロトン輸送経路でることが明らかになった。現在ウニ、ホヤ、マウス、ヒトの相同分子をクローニングし、現在特性の比較と組織発現様式を解析している。尾索動物ではEST解析を目的としてウミタルとオタマボヤのサンプルを採集した
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Research Products
(12 results)