Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 雅俊 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00179649)
春日 雅人 神戸大学, 大学院・医学研究科, 教授 (50161047)
岡崎 祐士 三重大学, 医学部, 教授 (40010318)
井ノ上 逸朗 東京大学, 医科学研究所, 客員助教授 (00192500)
辻 省次 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (70150612)
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Research Abstract |
ヒト試料集配システムを,検査会社と業務契約を締結することで実現した.多施設共同研究であるため,施設ごとのヒト試料提出申込書を作成することにより,匿名化を実現した.現在,先天異常,神経疾患,パニック障害,脳動脈瘤,アルツハイマー病,糖尿病で実施中である. 収集したヒト試料は検査会社でDNA抽出,必要とされる場合は,株化をおこなう.その後,解析研究機関へ配送する.今後,提出資料数が増えることが予想されるため,リアルタイムに試料の状況をモニターできるシステムが必要と考えられる. 比較的頻度の高い疾患においては,インフォームド・コンセント履行補助者の活用が研究推進の鍵となる.指針には「研究責任者は,研究計画書にその旨を記載するとともに,必要に応じ当該履行補助者の研修の機会を確保しなければならない」とあるのみで,その内容に関する記載はない.そこで,7月4-5日の二日間で主に応用ゲノムに所属するプロジェクト関係者を対象に養成セミナーを開催した. 脳動脈瘤に関して,研究内容を説明するための説明文書および同意書を作成した.また,ウェブ上に「研究協力へのお願い」に関するページを作成し,疾患の説明と研究協力方法を見ることができるようにした. 一方,高精度ゲノムアレイ応用対象としての「先天異常」症例収集に関する支援として,専門外来を担当する医師の全国的なネットワーク構築,診断不明例を対象とした症例検討システムの構築を始めた. 家系例を集める事が,ヒトゲノム研究において,大きな意味をもつ.全国的なヒト試料収集体制を作ることは簡単ではない.現在,脳動脈瘤収集のため,脳ドック学会の研究協力への賛同を得たので,学会員の所属施設への研究依頼を進めている.人材やホームページの活用で,精力的に進め,他疾患の家系例収集のモデルとしたい. 海外の研究支援システムを調査し,日本に取り入れられる仕組みを検討している.
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