2008 Fiscal Year Annual Research Report
ゲノム解析を基盤とした神経疾患の病因・病態機序の解明
Project/Area Number |
17019006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
辻 省次 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 教授 (70150612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野寺 理 新潟大学, 脳研究所, 准教授 (20303167)
村山 繁雄 東京都高齢者研究福祉振興財団, 東京都老人総合研究所・臨床科学研究グループ, 参事研究員 (50183653)
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Keywords | ゲノム / 脳神経疾患 / 遺伝子 / 遺伝学 / 脳・神経 |
Research Abstract |
本研究は、大規模ゲノム解析に基づき、遺伝性及び孤発性神経疾患の病因遺伝子及び病態機序の解明を進め、疾患の予防や治療に向けて結び付けていくことを目的としている。単一遺伝子、多遺伝子疾患の幅広いスペクトルを対象として研究を進めた。孤発性疾患である多系統萎縮症(MSA)について、約55万個のSNP(lllumina社HumanHap 550K Genotyping Bead Chip)による一次スクリーニング終了した。X^2検定のp値における有意差の認められるSNP数は(総数544, 148中p<0.05 : 24, 024, p<0.01 : 4, 748, p<0.001 : 482, p<0.0001 : 47) であった。今後、二次スクリーニングによるreplication studyを進める。連鎖解析システムについては、100K、500K、SNP6.0などのSNPチップデータを直接インポートし、連鎖不平衡にあるマーカを排除する機能を実装し、parametricおよびmodel-free連鎖解析プログラムを実行可能なハイスループット連鎖解析システムを構築した。このプログラムを用いて、紀伊ALS/PDC、家族性多系統萎縮症などの疾患についてのmodel-free連鎖解析を行い。候補領域を同定した。本研究で構築したマイクロアレイ・ハイスループット遺伝子解析システムによって、家族性痙性対麻痺180例等の網羅的解析を行い、網羅的な遺伝子診断を行った。さらに、家族例の遺伝子診断に加え、孤発例においても原因遺伝子の変異が同定され、臨床的に有用であることを見出した。網羅的遺伝子再配列解析に基づき、ALS、パーキンソン病の解析に応用し、その発症にmultiple rare variantsが関与することを見出した
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Familial cases presenting very early onset autosomal dominant Alzheimer' s disease with D43T in presenilin-1 gene : Implication for genotype-phenotype correlation2008
Author(s)
Arai , N, Kishino, A, Takahashi, Y, Ida, M., Goto, J, Tsuji, S.
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Journal Title
Neurogenetics 9
Pages: 65-67
Peer Reviewed
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