2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17019063
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
猪子 英俊 東海大学, 医学部, 教授 (10101932)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間野 修平 名古屋市立大学, 大学院システム自然科学研究科, 助教授 (20372948)
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Keywords | 相関解析 / マイクロサテライト / 多因子性疾患 / 遺伝分散 / モンゴル |
Research Abstract |
生活習慣病などの多因子性疾患の感受性遺伝子を効率的に同定するための戦略を確立するため、1)3万個のマイクロサテライトを用いたゲノムワイドな相関解析により、生活習慣病などの疾患の感受性遺伝子を数多く同定する、2)マイクロサテライトを用いた相関解析法を改良して検出力を高める、3)遺伝疫学的解析により、多因子性疾患の感受性遺伝子の数と遺伝的寄与の様式を明らかにし、効率的にマッピングする方法を構築する、4)同定された感受性遺伝子の情報をもとに、遺伝的要因から発症にいたるネットワークをパスウェイ回路として明らかにすることにより、煩雑な機能解析なしに疾患発症の分子機構を解明すること、を計画した。 その結果、本年度は次のような成果がえられた。1)3万個のマイクロサテライトを用いたゲノムワイドな相関解析による方法により、尋常性乾癬、本態性高血圧、強度近視、子宮内膜症、摂食障害、ナルコレプシーについて、計23個の感受性遺伝子を同定した、2)100〜200人のDNAサンプルについて型判定可能なpooled DNA法と4回の独立な患者群・健常群を用いた相関解析法を開発し、また3万個のマイクロサテライトの遺伝的距離との関連と疾患感受性SNPとの連鎖不平衡の長さの検討を行い、我々の相関解析の戦略の有効性を確認した、3)糖尿病の発症に関与する遺伝子の数と遺伝的寄与の決定をめざして遺伝疫学的解析を行うための解析計画について、理論的考察と立案を行った。それにもとづき、モンゴルのハルハとホトン集団の家系のサンプリングを開始した、4)リウマチで同定した7個の感受性遺伝子について、文書情報に関するテキストマイニングによりえられたネットワーク情報にもとづき機能推定を行い、その結果より特にIkBLに関しては蛋白質-蛋白質相互作用を実験的に検証した。
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