2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17020001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高木 利久 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (30110836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 真一 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90292854)
久原 悟 九州大学, 大学院農学研究院, 教授 (00153320)
松田 秀雄 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (50183950)
金久 實 京都大学, 化学研究所, 教授 (70183275)
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Keywords | 情報解析 / 表現型解析 / データベース / バイオインフォマティクス / 配列解析 / 発現解析 / ゲノムアノテーション / 植物ゲノム解析 |
Research Abstract |
ゲノム特定4領域のような研究プロジェクトにおいては、その成果を論文や特許の形で出版するだけでなく、成果をデータベースや解析ソフトウェアの形でも素早く公開することが必要である。本支援班は、情報処理やデータ公開の専門家集団による技術的支援を行うことにより、また、データベースの公開や維持のための人的・資金的支援を行うことにより、上記の要請に応えるために設けられた。 本支援班では、「基盤ゲノム」総括班に設置された情報解析・成果公開支援委員会が、ゲノム特定4領域を統括領域である「生命システム情報」の総括班の監督のもとに、支援希望課題を募るとともに、それらに対して、国際的な競争の観点からの緊急度、データ公開の波及効果の重要度、支援の必要性などの視点からその優先順位付けを行い、支援を実施した。 平成18年度は、データの蓄積や解析技術が整っているものやゲノム4領域の領域代表から推薦のあったものを中心に支援を行い、情報解析支援のための計算機環境(クラスター型計算機や増設ディスク等)の整備も合わせて行った。具体的には、前期(7月)と後期(11月)の2回支援課題を募集した。これに対してそれぞれ15件と4件の応募があり、他領域の支援班で対応する事がふさわしいものはそちらで対応してもらい、本支援班では合計16件の支援を行った。本支援班で対応した主なものは、時系列蛍光データを用いた表現型データベースの公開システム、全長cDNAライブラリを用いたアピコンプレクサ原虫の比較ゲノム解析支援システムの機能拡張、ショウジョウバエゲノムの改変による表現型情報の統合的解析用データベース構築、「比較ゲノム」の研究支援システム開発とデータ公開用ブラウザ構築、メタゲノム解析のための原核生物遺伝子名辞書の開発、線虫胚発生における網羅的な温度感受性変異株データベースシステムの構築、などで、順次その成果を公開する予定である。
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