2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17021036
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Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
塚田 稔 玉川大学, 工学部, 教授 (80074392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 昌彦 東京都医学研究機構, 東京都神経科学総合研究所, 副参事研究員 (00236233)
伊佐 正 玉川大学, 自然科学研究機構・生理学研究所, 教授 (20212805)
ヘンシュ 貴雄 理化学研究所, 脳科学総合研究センター, グループディレクター (60300878)
飯島 敏夫 東北大学, 大学院生命科学研究科, 教授 (90333830)
小林 和人 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90211903)
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Keywords | 遺伝子組み換えラット / マルチユニットレコーディング / オプティカルレコーディング / ブレインバンク / プロテオーム解析 |
Research Abstract |
研究リソース委員会では、統合的脳研究の効率的かつ効果的な推進と達成を目的として、現在11課題の研究リソース開発計画を進めているが、平成18年度は特に以下の4課題について著しい進展あるいは成果が得られた。 (1)行動制御を媒介する神経回路研究のためのトランスジェニックラットの開発 イムノトキシン細胞標的法を応用するため、D1・D2ドーパミン受容体とアセチルコリンを標的遺伝子とした遺伝子組換えラットの作製については、いずれもF1世代の作製に成功し、現在、優秀な系統の選定、繁殖、保存を行う作業に入っている。さらに、ドーパミンを標識するような遺伝子組換えラットの作製については、すでに上記の作業を終了し、平成19年度中にも基礎実験を開始できる状況である。 (2)脳科学におけるプロテオミックス手法の開発と普及 代謝型グルタミン酸受容体mGluR1複合体のLC-MS解析、家族性アルツハイマー病の原因遺伝子であるプレセニリン1リン酸化モデルマウスの作成、成長円錐で新たに見出された30種類の分子に対する抗体作製、認知症の変性部位に出現するユビキチン陽性封入体のプロテオミクス解析、統合失調症のリスクファクターであるDISC1に結合するタンパクの網羅的同定等。 (3)C57BL/6由来ES細胞を用いたコンディショナルノックアウトマウス作成支援事業 班員が提案した開発課題を評価委員会で審議し、平成18年度は7件のマウス作成計画を支援(平成17年度は10件)。 (4)大規模データ解析による遺伝子改変マウスの行動テストバッテリーの標準化・効率化 平成17および18年度で、合計約50研究室との共同研究により、64系統3500匹のマウスの行動テストを実施しており、これらから得られたデータを活用して、基礎データの蓄積と解析を行い、行動テストバッテリーの標準化の検討を進めている。
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Research Products
(7 results)