2009 Fiscal Year Annual Research Report
動機づけ行動における報酬,報酬期待関連脳部位間の機能的関係
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17022050
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
渡辺 正孝 Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research, 東京都神経科学総合研究所, 特任研究員 (50092383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
児玉 亨 , 副参事研究員 (20195746)
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Keywords | 報酬 / 動機づけ / 前頭連合野 / 線条体 / サル / ニューロン活動 / ドーパミン / ゲーム |
Research Abstract |
サルと人で報酬関連脳活動に関する文献研究を進め、特に社会行動に関わる脳部位と報酬関連脳部位に重なりが大きい点に焦点を当てて調べ、いくつかのレビュー誌に発表を行った。実験的研究としては以下のような結果を得ている。 (1) 課題遂行中のサルで報酬の種類を変化させ、どの神経伝達物質がどのような変化を示すのかを調べたところ、予想に反して、好ましくない報酬が用いられたときに、好ましい報酬が用いられたときより、前頭連合野と線条体でドーパミンの放出量が多くなるを見出した。この結果の機能的意義にっいて検討している。 (2) 上記研究の発展として、リタリン投与の効果をサルにおいて行動と神経伝達物質の変化で調べた。セルフコントロール課題やゴー・ノーゴー課題などの我慢や注意集中を要求する課題において、適量のリタリン投与はサルの学習行動を促進するが、多すぎるリタリン投与は成績を下げる効果があることを見出した。いろいろな量のリタリン投与により前頭連合野と線条体においてドーパミンの動態を調べる実験を行ったところ、前頭連合野では臨床的適量をはるかに超えて投与しないとドーパミンの増加はないものの、線条体ではその適量で有意な増加が見られることが明らかになった。 (3) 「競争事態における勝ち負け」という要因が脳ではどのように処理されるのかを解明するために,サルに競争の伴う、あるいは伴わないビデオシューティングゲームを訓練した。前頭連合野からニューロン活動を記録したところ、競争条件と非競争条件では、(1)同じ報酬を得ても異なった応答を示すもの、(2)同じように報酬がない場合でも異なった応答を示すものが見出された。さらに、こうしたニューロンは、サルがサルと競争するときには、サルがコンピューターと競争するときより大きな活動を示すことも明らかになった。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Default mode of brain activity demonstrated by PET imaging in a wake monkeys -higher rest-related than working memory-related activity in medial cortical areas.2009
Author(s)
Kojima, T., Onoe, H., Hikosaka. K., Tsntsui, K., Tsukada, H., Watanabe, M
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Journal Title
Journal of Neuroscience 29
Pages: 14463-14471
Peer Reviewed
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[Presentation] Regions showing task-induced deactivation and regions with the highest level of regional cerebral blood flow during rest -A monkey PET study.2009
Author(s)
Kojima, T., Onoe, H., Hikosaka, K., Tsutui, K-I., Tsukada, H., Watanabe, M.
Organizer
39th Society for Neuroscience Meeting
Place of Presentation
Chicago,USA
Year and Date
2009-10-21
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