2007 Fiscal Year Annual Research Report
成長円錐のシナプス形成に関与するCa^<2+>センサーの探索と機能解析
Project/Area Number |
17023019
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
五十嵐 道弘 Niigata University, 医歯学系, 教授 (50193173)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 憲一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10126427)
阿部 春樹 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40018875)
藤井 博 信州大学, 農学部, 教授 (90165340)
田岡 万悟 首都大学東京, 大学院・理学(系)研究科(研究院), 助教 (60271160)
渡辺 通寿 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40303127)
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Keywords | プロテオミクス / 成長円錐 / RNAi / カルシウム / ミオシンV / シンタキシン / ノックインマウス / 脂肪酸結合蛋白質 |
Research Abstract |
1.成長円錐のプロテオミクスに基づいて、新規に見出された分子の機能解析を行うため、系統的RNAi法の開発を行って成功した(Lu, et. al., Neurosci Res, in press)。これに基づいて、成長円錐機能に関わる分子を20種類程度、同定した。さらにこれらの分子の成長円錐の特定部位への局在を決定した。また成長円錐に濃縮された90種類程度の分子のうち、特定のものについて成長円錐内の挙動の概要を明らかにした。 2.また上記の方法で、FABP7(脳型脂肪酸結合蛋白質)の神経成長への寄与を証明した(Lu, et. al., Neurosci Res, in press)。さらに小腸型アイソフォーム(FABP4)の抗体作成に成功した(Kajiura, et. al., J Immunoassay Immunochem 29, 19-41.)。 3.シンタキシン1AのR151Gノックインマウスの作成に成功し、解析を継続した。その結果、シナプス伝達、開口放出、シナプスの微細形態、筋力や高次脳機能に基づく行動などに、種々の異常が証明された。またコンドロイチン硫酸合成系の1つの酵素の欠損マウス作成に成功した。 4.ミオシンVのシナプスでの役割について引き続き解析した結果、ミオシンVとアクチンの相互作用は、シナプス後部(樹状突起棘)の特異蛋白質ドレブリンによって阻害されることを証明した(Ishikawa, et. al., Biochem. Biophys. Res. Commun. 359, 398-401)。
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Research Products
(6 results)