2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17025016
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
西川 徹 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (00198441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 直樹 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (70312296)
車地 暁生 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (00251504)
高雄 啓三 京都大学, 医学系研究科, 局員研究員 (80420397)
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Keywords | 統合失調症 / methamphetamine / phencyclodine / 生後発達 / 大脳新皮質 / 視床 / D-serine / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
本研究で主要な課題の一つとして、統合失調症では、細胞外D-セリンシグナルの減弱によりNMDA型グルタミン酸受容体機能が低下する可能性があることに注目し、D-セリンシグナルを調節する分子細胞メカニズムの検討を行っている。キノリン酸によって神経細胞体を選択的に破壊した内側前頭葉皮質では、注入1週間後の組織中および細胞外液中のD-セリン濃度が著明に低下した(-60%以上)。不可逆的グリア選択的毒素のα-アミノアジピン酸を注入した1週間後には、D-セリン濃度が対照群の85%に減少した。さらに、in vivoにおいて、α-アミノアジピン酸を灌流すると、細胞外D-セリン濃度が軽度ながら有意に低下した(~-10%)。これらの所見から、D-セリンの細胞内外の濃度は、グリアとニューロンの双方によって調節されていることが支持された。 一方、統合失調症や薬物性の本症様の精神症状が思春期以降に発症し、これら薬物による動物のモデルも一定の発達段階(臨界期)以降に成立することに着目し、統合失調症関連候補遺伝子として、本症様異常発現薬により、ラットまたはマウスの大脳新皮質あるいは視床で臨界期以降に発現誘導される遺伝子を検索している。このうち、NMDA受容体遮断薬phencyclidine(PCP)に発達依存的に応答する、prt5(PCP-responsive transcript 5 : Leimodin 2(Lmod2))遺伝子について、脳では、基礎的発現・PCP投与後の増加ともに、ほぼ視床に限局しており、Lmod2発現細胞は統合失調症障害される神経回路の一部を構成すると推測された。prt1(SAP97)遺伝子は統合失調症との有意な関連を示した。また、ドーパミン作動薬methamphetamine(MAP)に発達依存的応答を示すmrt1(MAP-responsive transcript 1)の前脳部選択的に過剰発現するマウスの行動学的特徴の解析を開始した。
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Research Products
(41 results)
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[Presentation] 自殺関連行動でERセンター救急科に入院した患者の抗うつ薬の服薬状況2008
Author(s)
竹内宗, 石川洋世, 吉池卓也, 藤田宗久, 児玉知之, 細田益之, 行実知昭, 熱田英範, 西多昌規, 大島一成, 柏淳, 山本直樹, 車地暁生, 西川徹, 大友康裕, 登坂直規
Organizer
第21回日本総合病院精神医学会総会
Place of Presentation
千葉
Year and Date
2008-11-28
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[Presentation] 短パルス矩形波治療器によるECTの認知機能への影響~けいれん閾値と認知機能2008
Author(s)
石川洋世, 藤田宗久, 吉池卓也, 熱田英範, 西多昌規, 行実知昭, 竹内崇, 大島一成, 柏淳, 山本直樹, 車地暁生, 西川徹
Organizer
第21回日本総合病院精神医学会総会
Place of Presentation
千葉
Year and Date
2008-11-28
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[Presentation] 東京医科歯科大学医学部附属病院ERセンター救急科に入院した過量服薬患者の実態-希死念慮の発現時期や受診状況についての検討-2008
Author(s)
竹内崇, 石川洋世, 吉池卓也, 藤田宗久, 児玉知之, 細田益宏, 行実知昭, 熱田英範, 西多昌規, 大島一成, 柏淳, 山本直樹, 車地暁生, 西川徹, 大友康裕, 登坂直規
Organizer
第16回日本精神科救急学会総会
Place of Presentation
京都
Year and Date
2008-10-16
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[Presentation] 東京医科歯科大学医学部附属病院ERセンター救急科に入院した過量服薬患者の実態-希死念慮の発現時期や受診状況についての検討-2008
Author(s)
竹内崇, 佐々木健至, 石川洋世, 吉池卓也, 行実知昭, 正木秀和, 熱田英範, 大島一成, 柏淳, 山本直樹, 車地暁生, 西川徹
Organizer
第104回日本精神神経学会総会
Place of Presentation
東京
Year and Date
2008-05-31
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[Presentation] 単極性うつ病における電気けいれん療法後の薬物療法2008
Author(s)
石川洋世, 熱田英範, 竹内崇, 吉池卓也, 佐々木健至, 行実知昭, 正木秀和, 大島一成, 柏淳, 山本直樹, 車地暁生, 西川徹
Organizer
第104回日本精神神経学会総会
Place of Presentation
東京
Year and Date
2008-05-30
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[Presentation] せん妄に対するaripiprazoleの使用経験2008
Author(s)
吉池卓也, 竹内崇, 佐々木健至, 石川洋世, 熱田英範, 正木秀和, 行実知昭, 大島一成, 柏淳, 山本直樹, 車地暁生, 西川徹
Organizer
第104回日本精神神経学会総会
Place of Presentation
東京
Year and Date
2008-05-29
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