2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17025044
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
貫名 信行 独立行政法人理化学研究所, 病因遺伝子研究グループ, グループディレクター (10134595)
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Keywords | ポリグルタミン病 / 凝集体 / ハンチントン病 / ショウジョウバエ / RNAi |
Research Abstract |
ハンチントン病はその原因遺伝子のCAGリピートによる遺伝子産物のポリグルタミンの伸長、それに伴う核内封入体形成がその病態に強く関与していると考えられている。ハンチントン病の病態の解析を凝集体形成を中心に行うために、凝集体形成を制御する因子の系統的解析をRNAiライブラリーを用いて行うことを計画した。マウスによるRNAiライブラリーによるスクリーニングについても試行中であるが、RNAiの導入に安定性がある、ショウジョウバエの系について選考して解析している。 方法: 1)ショウジョウバエ中枢神経由来の細胞にN-terminal truncated huntingtin fused to EGFP with an expanded (62Q) polyglutamine repeatを誘導的に発現する系を作成した。この細胞はpQ蛋白発現により、EGFP陽性の凝集体を形成した。 2)この細胞にRNAiライブラリーを用いてRNAiを導入し、凝集体形成をArrayScanによってスクリーニングする系を確立した。 結果: 7200遺伝子(ショウジョウバエ遺伝子の約半数で主に既知の遺伝子が含まれている)をスクリーニングし、404の制御遺伝子(抑制ないし促進)の候補を同定した。これらの多くはほ乳類のオーソローグを持つものであった。制御遺伝子にはプロテアソーム系、シャペロン系の遺伝子などが含まれ、方法の有効性が示唆された。現在これらの候補遺伝子の絞り込みをin vivoモデルを用いるなどして行っている。
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Research Products
(6 results)