• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

セレノシステイン特異的伸長因子SelBの結晶構造解析

Research Project

Project/Area Number 17026031
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

前仲 勝実  九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (10322752)

Keywordsセレノシステイン / 蛋白質-RNA複合体 / X線結晶構造解析 / リボソーム / 翻訳 / 伸長因子
Research Abstract

セレノシステインSecは"21番目のアミノ酸"と呼ばれ、遺伝子上に巧みにコードされた特殊なアミノ酸である。mRNA上の通常終止コドンであるUGAが引き続く特殊な2次構造をもつRNA配列(SECIS)が存在するとき、UGAコドンがSecの遺伝子コードに変身し、蛋白質中に取り込まれる。その際に特殊な伸長因子SelBが必要となる。SelBは通常の伸長因子EF-Tuと異なり、セレノシステイン特異的tRNAを結合するEF-Tuに相同性の高いN末端ドメインと、SECIS RNAを認識する特別なC末端ドメインを持つ。これまでに我々はwinged helix様構造を有するC末端ドメインのうち一部であるmRNA結合最小ドメイン(SelB-M、512-634)とRNAとの複合体の結晶構造解析に成功し、新規のRNA認識機構を明らかにした。そこで、本研究では、引き続きC末端ドメイン全長の動的な構造変化とSelB全長の翻訳過程におけるコミュニケーションの構造的基盤をX線結晶構造解析により明らかにすることを目指す。
本年度はM.thermoacetica SelB C末端ドメイン全長(SelB-C、377-634)を作製した。このSelB-C蛋白質と20残基からなるSECIS mRNAヘアピンとの複合体を作製し、結晶化を試みた。その結果、2種類の異なる条件で結晶を得ることに成功した。現在Spring8にて得られた結晶回折データを用いて、これまでに決定したSelB-MとSECIS複合体の構造を基に、分子置換法により、構造決定を試みている。また、N末端ドメインについても大腸菌での発現系の構築を進めている。

  • Research Products

    (2 results)

All 2005

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] Crystallization and preliminary X-ray analysis of the mRNA binding domain of elongation factor SelB in complex with RNA.2005

    • Author(s)
      Rasubalaら
    • Journal Title

      Acta Crystallographica F. F61

      Pages: 296-298

  • [Book] 構造生物2005

    • Author(s)
      尾瀬ら
    • Total Pages
      10
    • Publisher
      21番目のアミノ酸セレノシステインを取り込むための分子基盤

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi