2005 Fiscal Year Annual Research Report
生殖細胞の形成と受精、および初期発生の生理分子機構
Project/Area Number |
17027006
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
東山 哲也 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (00313205)
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Keywords | 植物 / 生殖細胞 / 受精 / 花粉管 / 助細胞 / 誘引物質 / 遺伝子導入 / マイクロインジェクション |
Research Abstract |
I)蛍光プローブを用いた分子細胞学的解析 研究計画に基づき、主にシロイヌナズナTUB9プロモーターおよびユリgH2Aプロモーターを用いた蛍光プローブコンストラクトの作製を行った。さらにゲートウエイテクノロジーによりバイナリーベクターへの移行を進めるとともに、トレニアおよびシロイヌナズナの両者で形質転換を開始した。シロイヌナズナにおいては現在までのところgH2A::GFPのシグナルは得られないようであるが、引き続きTUB9プロモーターのラインや、トレニアのTUB9およびgH2Aプロモーターラインの作製などを進めている。 II)助細胞が分泌する花粉管ガイダンス分子の解析 単離助細胞25個を初発材料に、cDNAを作製しPCR増幅した。ライブラリーの作製とともに、EST解析を進める予定である。また今後の解析のため、レーザーマイクロインジェクション法について詳細な条件設定を行い、商品化の準備も進めた。 III)花粉管の受精能獲得を制御するタンパク質AMORの解析 トレニアの花1万個の子房を解剖して胚珠を培養し、培養液から精製したAMOR(70kDa)を用いてN末端配列のアミノ酸シーケンシングを試みたが、タンパク質量が不十分でありシグナルを得られなかった。そこで花10万個分相当のAMORを得ることを目指し、これまでに花6万個以上の子房を回収するとともに、子房のホモジェネートからの活性をもつAMORの精製法を確立した。AMORはヤリブ試薬で沈殿するなどアラビノガラクタンタンパク質としての挙動を示すが、AMOR自体に糖鎖がついているかはまだ不明であり、現在さらにその分子的側面からの解析を進めるとともに、遺伝子同定のためのタンパク質精製を進めている。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Active digestion of sperm mitochondrial DNA in single living sperm revealed by optical tweezers.2006
Author(s)
Nishimura, Y., Yoshinari, T., Naruse, K., Yamada, T., Sumi, K., Mitani, H., Higashiyama, T., Kuroiwa, T.
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Journal Title
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 103
Pages: 1382-1387
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