2005 Fiscal Year Annual Research Report
高原子価金属ポルフィリンおよび芳香族カルボン酸修飾金属酸化物触媒による物質変換
Project/Area Number |
17029053
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
保田 昌秀 宮崎大学, 工学部, 教授 (00174516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白上 努 宮崎大学, 工学部, 助教授 (60235744)
松本 仁 宮崎大学, 工学部, 助手 (90363572)
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Keywords | アンチモンポルフィリン錯体 / シリカゲル担持 / 光酸化反応反応 / マイクロチャンネル反応器 / 可視光触媒 / 光アミノ化反応 / 酸化チタン / 光切断性保護基 |
Research Abstract |
平成17年度は、シリカゲル担持金属ポルフィリン錯体を用いて、下記の研究を行った。 1)シリカゲル担持高原子価金属ポルフィリン可視光触媒の開発 アンチモンポルフィリン錯体のポルフィリン環にカルボキシル基を導入した錯体を合成し、カルボキシル基をヒドロキシコハク酸イミドを使って活性化エステルに誘導し、アミノプロピルシリカゲルへ固定化した。固定化した錯体をマイクロチャンネル反応器(MCR)に充填して、MCRの入口からジエチルアミン注入しながら、30ミクロン四方に光照射を行った。その結果、アンチモンが錯体から脱離し、フリーベース型ポルフィリンになることが分かった。そこへ酢酸亜鉛のアセトニトリル溶液を注入したところ、亜鉛ポルフィリン錯体が生成し、微小領域での触媒改質に成功した。 2)可視光触媒を用いたシクロヘキセンの光エポキシ化反応 シリカゲル担持アンチモンポルフィリン触媒を用いてシクロヘキセンの光酸化反応をMCR中で行った。その結果、バッチ反応に比較して1,2-シクロヘキサンジオールの生成が多くなることを見いだした。 3)マイクロチャンネルを用いた光アミノ化反応 MCRを用いてアセトニトリル-水中でi-ブチルビニルエーテル類のアンモニアによる光アミノ化反応を行った。その結果、水の求核付加生成物がバッチ反応の場合よりも多く生成し、マイクロ流路内では水の求核性が高まることが分かった。 4)酸化チタン担持ビフェニルカルボン酸の調製および光反応 2-ニトロベラトリルアルコール系の光切断性官能基を有したカルボン酸を合成し、酸化チタンに固定化した。光照射の結果、酸化チタンの表面にカルボキシル基およびアミノ基を選択的に導入できる方法を確立した。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Visible-light Bactericidal Effect of Silica Gel-supported Porphyrinatoantimony(V) Catalyst on Legionella Species Occurring in the Living Environmental Fields2005
Author(s)
Y.Fueda, M.Hsashimoto, K.Nobuhara, H.Yokoi, Y.Komiya, T.Shiragami, J.Matsumoto, K.Kawano, S.Suzuki, M.Yasuda
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Journal Title
Biocontrol Science, 10
Pages: 55-60
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