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2006 Fiscal Year Annual Research Report

疾風堆積物解析に基づく磐梯・安達太良・那須火山の有史爆発的噴火の解明

Research Project

Project/Area Number 17031004
Research InstitutionIbaraki University

Principal Investigator

藤縄 明彦  茨城大学, 理学部, 助教授 (10143140)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 伴 雅雄  山形大学, 理学部, 助教授 (50208724)
Keywords火砕サージ / 水蒸気爆発 / 火山爆発 / 疾風現象 / 火砕物重力流 / 歴史噴火 / 噴火災害
Research Abstract

平成18年度は,データ収集に関しては蔵王火山1895年噴火堆積物の調査を中心に行った.これと昨年までに行った安達太良1900年噴火および磐梯1888年噴火堆積物のデータとを比較することにより,10^<11>ないし10^<15>J規模の水蒸気爆発に伴う低温火砕サージ堆積物の特徴が判明してきた.3噴火間の共通性や各種パラメータの相関,ならびにセントヘレンズ1980年噴火堆積物と,発生した火砕サージ現象との比較から,低温火砕サージの実体が明らかになってきた.
研究期間を通しての成果
規模の異なる水蒸気爆発由来の低温火砕サージ堆積物を対象に,現地調査,層相解析,流度特性分析を行い,その地質学的特徴を記載し,データの定量化を図った.一方で,噴火現象を記述した資料の解読や,類似の噴火現象-堆積物対比研究例を参考に,従来行われてこなかった,個々の堆積物層と噴火事象との高解像度対比を試みた.
安達太良に関するその成果は藤縄・他(2006)にまとめられた.さらに,蔵王1895年噴火データを味することで,低温火砕サージの,一般則につながる系統性が判明してきた.検討3噴火に見いだされた共通性は,以下のようなものである.1)低温火砕サージは持続性の低い,希薄な火砕物流である.2)低温火砕サージを生じた爆発では,まず側方にベースサージ的高速希薄サージが拡がり,その後,噴煙柱(崩壊)由来の,より高密度なサージ(火砕物重力流)が続く.3)水蒸気爆発由来のサージは,湿度が高く,雰囲気中にはしばしば凝結した水滴が含まれている.
この成果はAGU2006 Fall Meetingで発表され,世界の専門家にも興味を持たれ,有意義なコメントもいただいた.これをもとに成果を執筆中である.

  • Research Products

    (3 results)

All 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 安達太良火山,1900年爆発的噴火の再検討2006

    • Author(s)
      藤縄明彦, 鴨志田毅, 棚瀬充史, 谷本一樹, 中村洋一, 紺谷和生
    • Journal Title

      火山 51巻5号

      Pages: 311-325

  • [Journal Article] 秋田駒ヶ岳火山,最近13,000年間の噴火変遷2006

    • Author(s)
      藤縄明彦, 林信太郎
    • Journal Title

      月刊地球 28巻5号

      Pages: 326-333

  • [Journal Article] 磐梯山1888年噴火における山体崩壊とサージの発生2006

    • Author(s)
      紺谷和生, 谷口宏充
    • Journal Title

      月刊地球 28巻5号

      Pages: 341-346

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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