2005 Fiscal Year Annual Research Report
診断対象臓器の3次元可視化とB-prologを用いた知的診断支援インターフェイス
Project/Area Number |
17032008
|
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
安部 憲広 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00029571)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 和明 九州工業大学, 情報工学部, 講師 (70253565)
木下 良正 産業医科大学, 医療情報部, 助教授 (00258617)
|
Keywords | 臓器横断的診断 / ランドマーク / CT画像の匿名化 / 統合システム / 並列診断 / ヘテロジニアスな機種やOS / スクラムネット / 仮想内視鏡 |
Research Abstract |
臓器横断的診断システムの構築を行うために、椎骨をランドマークとした臓器の存在域の精度向上には、薄いスライス幅の全身CT画像が必要となる。しかし、個人情報保護法の施行により医療機関からのCT画像の提供が困難になり、医療機関でCT画像の匿名化を行うプログラムPIE(Patient Information Eraser)を作成した。CT画像の患者データを完全に匿名化すると、特定の患者の病歴の追跡が困難となるため、患者氏名、ID,施設名に基づいた匿名コードを自動生成し、同一患者の匿名コードの一意化を行った。 臓器横断的診断を支援するために現在進められている統合システムは、基本的には個々の臓器診断プログラムを模擬するものであり、並列的に全身臓器の診断を行うものではない。超高速スクラムネットで8台のPCを結合し、7台のPCで異なる臓器の並列診断を行う当該提案方式では、7台のPCに個々の臓器診断プログラムを移植すれば並列診断が可能となる上、ヘテロジニアスな機種やOSへの対応も可能と考えているが、現時点では統合システムとしての採用が具体化していないため、肺に対する診断システム構築に着手した。 椎骨ランドマークを利用して得た肺の存在域から肺を抽出した後、サイズの大きな肺ガンから順次抽出するプログラムを作成したが、サイズの小さな初期癌に対する誤診を解決するには至っていない。次に、内視鏡による検査が容易ではない樹状構造をもつ気管支や網状構造をもつ血管などの内部構造を可視化する仮想内視鏡プログラムの開発に着手したが未完の状態である。多臓器多疾病の自動診断が目標であるが、完全な自動化は容易でなく、対話的に内部構造の追跡と可視化を支援するプログラムの開発を進めたいと考えている。
|
Research Products
(22 results)