2005 Fiscal Year Annual Research Report
高分子界面における極微構造形成およびその時間分解顕微分光
Project/Area Number |
17034030
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
板谷 明 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (80035071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町田 真二郎 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (20262032)
増尾 貞弘 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (80379073)
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Keywords | ブロック共重合体 / 海島構造 / レーザーアブレーション / 固液界面 / 単一分子蛍光分光 |
Research Abstract |
◎ブロック共重合体フィルムへの機能性色素の位置特異的導入 ポリスチレン-ポリ(4-ビニルピリジン)ジブロック共重合体(PS-b-P4VP)が形成する海島構造中の島部位(P4VP)のみに、ポルフィリン誘導体TCPPの外、aurin tricarboxylic acid(ATA)及び合成したペリレンビスイミド系化合物(DSBPI)を多点の水素結合により位置特異的に導入することに成功した。 ◎固液界面へのレーザー照射によるフィルム表面の極微構造変化 海島構造以外のナノサイズの相分離構造を形成する分子量比の異なるPS-b-P4VPフィルムとTCPP又はATAを組み合わせた系について、空気中、メタノール蒸気中、メタノール中でYAGレーザー(532nm)を照射した。ドープされたP4VP部位が凸ではなく凹となっている系においても、メタノール中で選択的にアブレーションが誘起され、穴が更に深くなることを見出した。ドープされたP4VP部位のみの選択的アブレーションが誘起される系とされない系があった。メタノール中と同様に、ドープされたP4VP部位が膨潤した状態となるメタノール蒸気中では、全く選択的アブレーションが起こらなかった。 ◎ナノスケール相分離界面での光励起エネルギー移動 P4VPに選択的にドープできる発光分子として合成したペリレン系分子DSBPIは、溶液中では蛍光性であったが、PS-b-P4VP薄膜の島部位に導入すると無蛍光性となったため、発光分子として不適切であることが分かった。 ◎固液界面での単一分子蛍光分光 ガラス基板に共有結合により結合できる蛍光性ペリレンモノイミド系化合物を合成し、それをガラス基板へ単一分子レベルで分散し結合させることに成功した。
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Research Products
(1 results)