2005 Fiscal Year Annual Research Report
パルスレーザー光励起された有機分子の固液界面上での動的挙動の研究
Project/Area Number |
17034065
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
後藤 真宏 独立行政法人物質・材料研究機構, 材料研究所, 主任研究員 (00343872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土佐 正弘 独立行政法人物質・材料研究機構, 材料研究所, 主席研究員 (20343832)
笠原 章 独立行政法人物質・材料研究機構, 材料研究所, 主幹研究員 (70354355)
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Keywords | 固液界面 / パルスレーザー / ナノトライボロジー / 有機分子 / コンビナトリアル / レーザーマニピュレーション / スパッタ / 原子間力顕微鏡 |
Research Abstract |
(1)固液界面におけるパルスレーザーによる有機分子駆動の基礎プロセスの研究 パルスレーザー光照射により有機分子を光励起すると、分子を駆動することが可能である。我々は、新たに固液界面において有機分子を光励起し、レーザー出力などの光照射条件の違いが有機分子射出時あるいは基板上での動的挙動に及ぼす影響についての知見を得、その基礎プロセスについての理解を深めた。 (2)水溶液中における有機分子と固体基板との相互作用の光照射依存性の研究 原子間力顕微鏡を液中観察仕様に改良し、また、新たに光照射が可能な光学系を設計・設置することにより、光照射によるピレン分子とサファイア単結晶基板との分子レベルでの相互作用の変化をナノトライボロジー測定法により検出し、その知見を得た。 (3)コンビナトリアルスパッタコーティング法を用いた結晶配向性制御コーティングの作製 有機分子と固体基板との相互作用についての知見を得るには、結晶配向性の異なる複数のコーティング基板が必要である。しかも、応用を考える場合にはスパッタコーティングでこれらを効率良く作製する必要がある。我々は、コンビナトリアルスパッタコーティング法を開発し、結晶配向性の異なるTiO_2などのコーティングを実現した。 (4)有機分子配列のための基本ツールの開発 液中における有機微結晶の作製や配列に向けた基本ツールの開発を行った。本年度は、レーザーマニピュレーションと加工レーザーを組み合わせたシステムを製作した。
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Research Products
(1 results)