• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2005 Fiscal Year Annual Research Report

波形インバージョンによる西太平洋のスラブ及ビその付近の遷移層の異方性構造推定

Research Project

Project/Area Number 17037001
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

ゲラー ロバート  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (40170154)

Keywords遷移層 / 波形インバージョン / D"層 / スラブ / DSM / 偏微分係数
Research Abstract

本研究の目的は、日本付近のマントル遷移層の地震波速度異方性構造を詳細に推定することである。本研究では、遷移層をサンプルする広帯域波形そのものをデータとして用いる波形インバージョンを行うことにより、遷移層の微細構造を推定する。本年度は、詳細な構造推定のために、データセットの作成、ソフトウェアの開発を行った。以下に具体的な成果を述べる。
・インバージョンのためのソフトウェアのアップグレード
すでに、局所的なshellに対する偏微分係数計算ソフトウェアが作成されている。今年度は、それを用いて、中米下のD"層の局所的な地球内部構造の推定を試験的に行った。その結果、インバージョンの手順に改善の余地があることが判明した。本研究のターゲットは西太平洋下の遷移層であるが、D"層に対して行った先行の研究の手法を使うことを検討している。そこで、既存のソフトウェアによる作業における困難を解決するべく、効率化を図りインバージョンのためのソフトウェアのアップグレードを目下行っている。
・遷移層構造推定のためのデータセットの作成
1995-2005年に発生した、5.8<Mw<6.8かつ280km以深の北海道沖下および西太平洋下のイベントについてF-net等の観測網で得られた広帯域地震波形を集めた。そして、10度から40度の震央距離の観測波形と理論波形との比較を行いS/N比の良いデータを選択し、良質なデータセットの作成を行った。現在このデータセットはおよそ450本の地震波形である。これらのデータを用いて今後、インバージョンを行う。
・ソフトウェアのパッケージ化
浅い地震に対する計算に拡張された理論波形計算ソフトウェア(Kawai et al.,2006)のパッケージ化を行った。これらは、オープンソースのソフトウェアとして現在http://www-solid.eps.s.u-tokyo.ac.jp/~dsmで公開中である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Complete synthetic seismograms up to 2 Hz for transversely isotropic spherically symmetric media2006

    • Author(s)
      Kawai, K., Takeuchi, N., Geller, R.J.
    • Journal Title

      Geophys.J.Int. 164

      Pages: 411-426

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi