2005 Fiscal Year Annual Research Report
Tタウリ型星の変光モニター観測による原始惑星系円盤の研究
Project/Area Number |
17039011
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
杉谷 光司 名古屋市立大学, システム自然科学研究科, 助教授 (80192615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 修二 名古屋大学, 大学院理学研究科, 教授 (50025483)
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Keywords | 天文 / 原始惑星系円盤 / Tタウリ型星 / 惑星形成 / モニターリング |
Research Abstract |
6月には、本研究で使用する観測機器である広い視野グリズム分光撮像装置(WFGS2)の一部不具合がある箇所や性能改善のための改修を行って、以後の観測にできるだけよい条件で観測できるように準備した。また合わせて、UH88/WFGS2を用いてTタウリ型星のサーベイ観測を蛇座で行った。またこのデータとの比較のための近赤外線のデータもその後に南アフリカ天文台のIRSF/SIRIUSを用いた依頼観測により取得した。 10月には、ハワイ島で開催されたProtostar and Planets V研究会に参加し、Tタウリ型星の原始惑星系円盤の研究に関する最新情報の入手や11月に予定されている2回目の観測の打合せを国立天文台ハワイ観測所の研究協力者と行うとともに、WFGS2を用いてL1014分子雲で発見したTタウリ型星候補に関する発表を行った。 11月には、Tタウリ型星の短期的な変光を調べることを目的として、2回目のUH88/WFGS2観測を行った。また、WFGS2による分光観測の波長校正する装置の導入を試みた。観測夜数は4夜であったが、観測時間の割当と天候の関係でモニター観測を予定したNGC2264が実際観測できたのは1夜だけであった。観測予定天体が観測できない時間帯は、観測機器のフィルターシステムの校正や上記L1014で発見したTタウリ型星候補天体の分光観測を行い、実際にTタウリ型星であることを検証することができた。 平成18年1月の3回目の観測では、Tタウリ型の長期的な変光を調べることを目的としていたが、ハワイ大学2.2m望遠鏡が降雪のために凍結し、全く観測データを取得することができなかった。現在、11月に取得したデータを2004年に試験的に取得したモニター・データと合わせて解析を行っている。
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[Journal Article] Hα Emission Line Stars Probably Associated with the L1014 Dense Core2005
Author(s)
Morita, A., Sugitani K., Itoh, Y., Uehara M., Watanabe, M., Wfgs2 Team
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Journal Title
Protostars and Planets V, Proceedings of the Conference held October 24-28,2005,in Hilton Waikoloa Village, Hawai'i. LPI Contribution No.1286
Pages: 8128