2005 Fiscal Year Annual Research Report
非線形特性を用いるエッジ接続型2次元アクチュエータアレイ
Project/Area Number |
17040005
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
田村 安孝 山形大学, 工学部, 教授 (40171904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳田 裕隆 山形大学, 工学部, 助手 (80323179)
小山 清人 山形大学, 工学部, 教授 (60007218)
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Keywords | スマートアクチュエータ / 2次元アレイ / エッジ接続アレイ / 非線型 |
Research Abstract |
1.製造プロセスの検討 電歪セラミックスを用いるアクチュエータアレイの電気回路等価回路のSPICEモデルを作成した。セラミックス板を複合材に加工し、蒸着による電極を形成したアクチュエータを試作し、特性を評価した。(柳田、小山、田村) 2.2次元アクチュエータアレイの試作と特性の評価 評価用に可聴帯域で動作するスピーカアレイを試作した。試作したスピーカアレイに高速デジタルパターン発生システムと駆動回路を接続し、音場発生の実験を行なった。その結果、エッジ接続型の2次元アクチュエータアレイにより収束音場の発生が可能であることが確認された。(岡田、柳田、田村) 3.多次元符号化技術の理論の整備 エッジ接続型2次元アクチュエータアレイ用の駆動信号の符号化方式を評価するための現有のシミュレーションプログラムを改造した。プログラムはMATLABを用いた。駆動信号の多重化にはWalsh関数、2値化にΔΣ変調を用いる符号化方式を検討した。シミュレーションの結果、エッジ接続型の構成により、狭帯域の場を発生することが可能なことが確認された。しかし、2値化に従来のΔΣ変調を用いる方法では、高レベルの高調波成分が発生することも確認された。また、発生したい信号の空間的変動が帯域制限されている場合、これを利用する2次元のΔΣ変調が効率的であることが確認された。(田村)
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