2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17043007
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
細谷 裕 大阪大学, 理学研究科, 教授 (50324744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹永 和典 大阪大学, 理学研究科, 特任研究員 (50379294)
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Keywords | 素粒子理論 / 素粒子実験 / オービフォルド / ゲージ・ヒッグス統合 |
Research Abstract |
細谷と竹永はゲージ場とHiggs場を高次元ゲージ理論のなかで統一し、量子効果により対称性を破る機構(Gauge-Higgs unification,細谷メカニズム)を電弱相互作用に適用した。Higgs場はゲージ場の一部になり、Higgs場の相互作用はゲージ原理によって決められる。今まで、平坦な時空上でこのゲージ・ヒッス統合が試みられてきたが、ヒッグス粒子の質量が小さくなりすぎたり、またKaluza-Klein励起のエネルギースケールが小さくなりすぎる欠点があった。細谷は、この困難がRandall-Sundrum時空上で統一することにより、自然に解決されることを示した。実際、ヒッグス粒子の質量が120GeVから290GeVになること、Kaluza-Klein励起のエネルギースケールが1.5TeVから3.5TeVになることをしめした。クォークレプトンの波動関数も質量とWilson line phaseの関数として決定し、それを用い、弱い相互作用の普遍性がわずかに破れること、そして、クォークレプトンとヒッグス粒子の結合定数(湯川定数)が標準理論に比べて小さくなることをしめした。竹永は、現実的な可能性をもつ模型(U(3)*U(3)モデル)でのヒッグス粒子の研究や、ゲージヒッグス統一理論の有限温度相転移を調べた。クォークレプトンの質量により性質が変化することをしめした。オービフォルド固定点(時空の特異点)が持つ量子論的な効果も研究した。
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