2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17046013
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
安友 康二 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (30333511)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
九十九 伸一 徳島大学, 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (10346596)
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Keywords | Notch / fringe / 糖鎖 |
Research Abstract |
[目的]Notch分子は様々な細胞の分化に関与することが知られている膜タンパクであり、糖鎖修飾のパターンによりリガンドとの相互作用が劇的に変化することが知られている。ショウジョウバエを用いた研究により発見されたfringeはNotchにGlcNAcを、β1,4 galactosyl transferase (β4GT)はGlcNAcにgalactoseを付加する糖転移酵素として知られている。哺乳動物では、三種類のFringe(lunatic,manic,radical)、7種類のβ4GT(1〜7)が存在するが、各々がどのように4種類のNotch分子とリガンドとの相互作用を制御しているかについては不明な点が多い。本研究では、試験管内Tリンパ球分化システムを用いて、各fringeとβ4GTがTリンパ球分化におけるNotchシグナルをどのように制御しているのかについて明らかにすることを目的とする [結果](1)Notchに糖鎖を付加するlunatic fringeがNotch1に作用して、Tリンパ球の初期分化を担うNotchシグナルを正に制御していることを明らかにした(論文投稿中)。更に、lunatic fringeの発現が高いT前駆細胞では、周りに存在するlunatic fringeの発現が相対的に低い前駆細胞とNotchリガンドを競合していることを解明した。 [考察]今年度の結果から、lunatic fringeはTリンパ球分化をcell autonomousにもnon-cell autonomousにも制御していることが明らかになった。胸腺ではNotchリガンドの発現は限られており、T前駆細胞は充分なNotchシグナルを得るためにlunatic fringeを発現していると考えられた。
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Research Products
(2 results)