2005 Fiscal Year Annual Research Report
MARCKS及び類縁蛋白質のフレキシブルな蛋白質・脂質間相互作用様式の解明
Project/Area Number |
17048017
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山内 英美子 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50332292)
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Keywords | 質量分析 / H / D交換 / MARCKS |
Research Abstract |
MARCKSと脂質膜、アクチンとの相互作用部位のマッピングを行うため、質量分析を用いたH/D交換-MS及び、MS/MS解析を行った。それぞれのターゲットとの結合に必要な領域を探索するため、昨年に引き続きMARCKSのeffector domainの中からさらに複数のペプチドを選択、作成し、それぞれ、カルモジュリン、リン脂質膜、アクチンと結合した際の相互作用部位を、H/D交換反応後、エレクトロスプレーイオン化、ハイブリッド型質量分析計を用いた-MS測定、MS/MS測定により解析を行った。MS解析の結果、アクチン、脂質膜との結合には、カルモジュリンの場合と部分的に異なることが示唆された。また、全長の中でターゲットに対する相互作用の強さが異なるサブ領域があることが示唆され、それはアクチン、脂質膜とではそれぞれ異なることが示唆された。一方、今回行った測定条件においては、重水素交換後のペプチドのMS/MS測定については、実験条件の検討及び結果の解釈が必要であることが明らかとなった。上記の知見を元に、effctor domainの中から作成したいくつかのペプチドについて、リン脂質、アクチンとの複合体の結晶化を試みた。まだ、X線回折測定を行うには不十分であるが、結晶化条件の探索のスタートとなりうる初期条件がいくつか得られた。電気泳動で確認した結果、蛋白質及びペプチドを含有していることが確認できた。現在、結晶化条件を検討している。
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Research Products
(1 results)