2005 Fiscal Year Annual Research Report
Syntaxin18複合体:膜輸送とシグナル伝達のインターフェイス
Project/Area Number |
17048030
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
多賀谷 光男 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (30179569)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 佳津子 東京薬科大学, 生命科学部, 助教授 (40266896)
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Keywords | SNARE / Syntaxin18 / ZW10 / RINT-1 / p31(Use1p) / 小胞輸送 |
Research Abstract |
SNAREは膜融合を司るタンパク質であり、小胞に存在する1つのv-SNAREと標的膜に存在する3つのt-SNAREがそれぞれ1本ずつのα-ヘリックスを供給し、強固なヘリックスの束が形成されることによって小胞と標的膜の融合が引き起こされる。小胞体膜に存在するsyntaxin18(Syn18)複合体は、t-SNAREであるSyn18、BNIP1、p31、v-SNAREであるSec22bから構成され、さらに膜表在性サブユニットとしてZW10、RINT-1、Sly1pなどを含む。 SNARE間の相互作用を明らかにするために、膜貫通領域を欠失させたリコンビナントタンパク質を大腸菌で発現・精製し、結合実験を行った。その結果、MBP-Syn18はHis_6-p31およびGST-BNIP1とbinary complexを形成したが、Trx-His_6-Sec22bとは形成しなかった。3つのt-SNAREはternary complexを形成すると考えられたが、Sec22bはternary complexとも結合しなかった。これらの結果は、Syn18複合体内のSNAREがquaternary complexを形成するにはSNARE以外の因子(例えば、ZW10やRINT-1)が必要であることを示唆している。 p31はZW10およびRINT-1とSyn18複合体中でsubcomplexを形成している。培養細胞系を用いてp31におけるZW10およびRINT-1の結合部位を調べたところ、N末端の6〜10アミノ酸が重要であることが判明した。また、新規p31結合タンパク質としてNAG(Neuroblastoma amplified gene)を同定した。
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