2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17049020
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
祐村 恵彦 山口大学, 理学部, 教授 (70183986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩楯 好昭 山口大学, 理学部, 助手 (40298170)
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Keywords | ミオシン / ナノバイオ / 細胞運動 / 走化性 |
Research Abstract |
全反射蛍光顕微鏡による個々のミオシン繊維の挙動の解析 全反射蛍光顕微鏡によって、細胞腹側の細胞膜近傍のミオシン繊維の挙動を高感度カメラにより画像取得し、細胞運動に伴う挙動を解析した。個々のミオシン繊維がどのように細胞の尾部に集まるかを解析した。また走化性物質の入ったマイクロピペットを顕微鏡下で細胞に近づけることで、走化性運動を誘導した時のミオシンも同様な手法で観察した。 ミオシン遺伝子の改変による細胞内構築の解析 ミオシンが細胞尾部に集合するのに、ミオシンのモーター活性が必要かどうかを調べるため、ミオシンのモータードメイン内の点突然変異のためモーター活性のないミオシンを形質導入し、細胞尾部に集まるかどうかを調べた。また、ミオシンはリン酸化の制御を受けるので、リン酸化できないようなミオシンで細胞尾部に集まるかどうかを調べた。また、これらの変異ミオシンにGFP標識を行い、細胞内での集合の様子を直接観察した。 ミオシン繊維から細胞の力の出力まで ミオシン繊維から細胞の力の出力までを観察するために、細胞内のミオシン繊維を観察すると同時に、細胞の出す力を計測しようと試みている。細胞の出す力を計測する方法としては、弾力性のあるゼラチン基質の上に細胞を載せ、細胞が動くのに伴って基質に伝わる力を、ゼラチン基質のひずみから計測する方法を用いた。そのために、基質上に接着させた小さなビーズの動きを指標とした。数nNレベルの細胞の基質に伝える力の分布を疑似カラー化した。全反射蛍光顕微鏡下でのミオシン蛍光と力の同時観察はゼラチン基質の屈折率が小さいため困難であることが分かり、現在新規基質を探している。
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Research Products
(5 results)