2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17050001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
金城 政孝 北海道大学, 電子科学研究所, 助教授 (70177971)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 保夫 北海道大学, 電子科学研究所, 共同研究員 (30374656)
齋藤 健太 北海道大学, 電子科学研究所, 非常勤研究員 (60374659)
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Keywords | 核タンパク質 / グルココルチコイドレセプター / 蛍光相関分光法 / 拡散測定 / 蛍光測定 / 核小体 / 核質 / 蛍光顕微鏡 |
Research Abstract |
FCSの測定の特徴は観察される分子が自由な分子運動をしていることである。従って、測定対象の細胞は通常の固定試料のように、乾燥固定された状態ではなく、生きたままの単一細胞が研究の対象である。まず,われわれは細胞質から核内へ移動し遺伝子の転写調節を行うグルココルチコイドレセプター(GR)を最初の研究対象とした。まず、GFP融合GRを作成し、外からの刺激(ステロイドホルモン,デキサメサゾン等Dex)により、核へ移行することを確認した。Dexの刺激前は細胞質、核内とも同じような拡散速度であった。ところが核内でFCSで測定すると、Dexで刺激前後で拡散運動が早い動きから遅い動きへと変化していることを確認できた。さらに詳細な解析から核へ移行したGR-GFPの動きは核内の粘性以上に動きが制限されていることが明らかになった。さらに,それらがどのような運動状態の変化なのか,微環境の影響なのか,または相互作用をしているのかを明らかにするために、本年度は2種類の変異体、DNA結合能をなくしたものと、2量体作成能をなくしたもの、を作成した。それぞれはDex刺激で細胞質から核内へ移行することを確認でき、その蛍光画像観察では相違が見られなかったが、FCS測定ではDNA結合能をなくしたものはDex感受性はなくなったものの、2量体作成能をうしなったものは、Dex感受性があることが判明した。現在核内での分子間相互作用と機能の関係を明らかにすることに取り組んでいる。 また、細胞内や核内の微環境の変化でGFP-GRの動きが影響を受けたのか、それとも分子間相互作用のためなのかを明らかにするために、分子ものさしの構築を行い、核内微環境が細胞質とほぼ同等であることを明らかにした。
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[Journal Article] Interaction of a small heat shock protein of the fission yeast, Schizosaccharomyces pombe, with a denatured protein at elevated temperature2005
Author(s)
Maya Hirose, Hideki Tohda, Yuko Giga-Hama, Reiko Tsushima, Tamotsu Zako, Ryo Iizuka, Changi Pack, Masataka Kinjo, Noriyuki Ishii, Masafumi Yohda
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Journal Title
J.Biol.Chem 280
Pages: 32586-32593
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