2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17050009
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田上 英明 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70273216)
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Keywords | ヒストン複合体 / クロマチン形成 / ヒストンシャペロン |
Research Abstract |
本研究はヒストン複合体をはじめとするクロマチン制御複合体解析を通してクロマチン形成、維持、変換の詳細な分子機構およびそのダイナミクスの解明を目指したものであり、平成17年度は以下の解析を重点的に行った。 出芽酵母、分裂酵母において、FLAG/HAエピトープタグを付加したヒストン遺伝子株を構築し、各種ヒストン複合体を精製することに成功した。驚いたことに、出芽酵母、分裂酵母、ヒトでヒストンH3/H4複合体の構成因子が異なることを見いだし、現在、これらの違いからクロマチン形成の共通の分子基盤と戦略のバリエーションについて、細胞周期制御やタンパク量制御に焦点を当てて機能解析を進めているところである。具体的にはcdc10温度感受性変異株にタグを付加したヒストンH3を導入し、同調培養条件でのヒストン複合体精製や、ヒストン過剰発現と染色体観察を行っている。また、タンパク質総量としてはほとんど同じにもかかわらず、細胞抽出液から精製されるヒストンH2A-H2B量は、H3-H4に比較して10倍以上多いことが明らかとなった。さらに、出芽酵母H2A-H2B複合体にはヒストンシャペロンNap1以外にFACT(Spt16、Pob3)が含まれることが明らかとなった。FACTはもともとクロマチン転写伸長を促進する因子として同定されたが、最近ヒストンH2A-H2Bをヌクレオソームから除くことが示唆されている。今後、複合体構成因子を欠失させた時に各ヒストンの核内での挙動や複合体構成因子自身のダイナミクスについて免疫染色/GFP融合ヒストンによるイメージングおよびChIP法などの生化学的手法により解析する。
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[Journal Article] A human T-cell Lymphotropic Virus Type 1 Enhancer of Myc Transforming Potential Stabilizes Myc-TIP60 Transcriptional Interactions2005
Author(s)
Soumya Awasthi, Anima Sharma, Kasuen Wong, Junyu Zhang, Elizabeth F.Matlock, Lowery Rogers, Pamela Motloch, Shigeki Takemoto, Hirokuni Taguchi, Michael D.Cole, Bernhard Luscher, Oliver Dittrich, Hideaki Tagami, Yoshihiro Nakatani, Monnie McGee, Anne-Marie Girard, Luke Gaughan, Craig N.Robson, Raymond J.Monnat Jr., Robert Harrod
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Journal Title
Molecular and Cellular Biology 25
Pages: 6178-6198
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