2005 Fiscal Year Annual Research Report
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17050010
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
依田 欣哉 名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 助教授 (30126916)
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Keywords | CENP-Aクロマチン / ICEN / ICEN2(Rsf1) / ICEN8(SNF2H) / RSF(ICEN2 / 8 complex) / CENP-Aヌクレオソーム(A / H4,H2A,H2B) / 試験管内ヌクレオソーム再構成 |
Research Abstract |
これまでの研究により我々は、ヒト間期細胞からセントロメアクロマチンを単離精製する方法を開発し、精製複合体を間期セントロメア複合体(Interphase Centromere Complex = ICEN)と命名した。ICENのプロテオミクス解析により40種類のタンパク質をあきらかにしICEN1〜ICEN40と命名した。本研究では、セントロメア特異的ヒストンH3であるCENP-Aを含むヌクレオソーム(CENP-Aヌクレオソーム)の形成過程を解析する目的でICENの構成因子であるICEN2(Rsf1)とICEN8(SNF2H)の解析を行った。ICEN2とICEN8は複合体を形成しその複合体自身でヌクレオソーム形成(remodeling)機能及びヌクレオソーム間の間隔を一定に決めるspacing機能があることが示されている(RSF=remodeling and spacing factor)。研究成果は以下の通りである。1)ICEN2及びICEN8に対するモノクローナル抗体を作成した。2)モノクローナル抗体を用いて夫々の蛋白の細胞内局在を観察し、両者が間期細胞G1/S期前後にセントロメアに局在し、M期以降に消失することを示した。3)抗ICEN8抗体を用いたNChIP(native chromatin immunoprecipitation)によってCENP-A, CENP-B, CENP-Cが共沈することを見いだした。この結果はICEN8がICENの構成因子であることをICEN8から示した点で重要である。4)ICEN2及びICEN8遺伝子をReinberg博士からいただき、バキュロウイルス系を用いてタンパク質を発現しICEN2/8複合体の形で精製した。CENP-A及び他の種類のヒストン(H4,H2A, H2B)を等モル量含む混合物(CENP-Aコアヒストン)を調整し、精製したICEN2/8複合体を用いて試験管内再構成を試み実際にCENP-Aヌクレオソーム再構成に成功した。
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Research Products
(5 results)