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2005 Fiscal Year Annual Research Report

体温調節機構の性分化メカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 17052023
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

永島 計  早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (40275194)

Keywords体温 / 視床下部 / エストロゲン / 温度感受性
Research Abstract

性腺摘出した雄,雌ラットを用い、耐暑、耐寒反応を調べ、つぎにエストロゲン補充による効果を調べた。ラットを性腺除去するとともに体温測定用のテレメトリーを腹腔内にうめこむ。十分な回復後、33度もしくは4度の環境におき、この間の体温・体表温・代謝の測定をおこなった。いずれもテレメトリーシステム、サーモグラフィー、間接カロリメトリーによる方法論を確立した。またエストロゲン補充をおこない同様の実験をおこなった。まずエストロゲンはメスラットにおいて体温のリズムの形成、暑熱下、寒冷下での体温調節に大きく関与していることがわかった。すなわち卵巣除去により体温のリズム変調(2-4時間周期の不整リズムの発現)、暑熱、寒冷下での体温調節異常が認められた(環境温度の変化にリンクした体温の上昇あるいは低下)。またcFOSの免疫組織科学による発現の評価に基づいた脳視床下部での温度反応性が卵巣除去により大きく低下することが確認された。また、これらの体温調節異常はエストロゲンの補充により大きく改善することがわかった。現在はさらに末梢での効果を確認するため、寒冷時のUCP3の褐色脂肪組織の発現を調べている。
また中枢での温度感受性の原因をさらに詳しく知るため64ch細胞外記録システムを用いてエストロゲンが視床下部での神経活動にいかに影響を与えるかを調べる系を確立中である。メス,あるいはオスの視床下部スライス標本を採取し、メディウムにエストロゲンを加え,温度を変化させた際、発火頻度に影響が認められるかを検証中である。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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