2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17064003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
常行 真司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (90197749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前園 涼 物質・材料研究機構, 計算材料科学研究センター, 研究員 (40354146)
草部 浩一 大阪大学, 大学院・基礎光学研究科, 助教授 (10262164)
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Keywords | 電子状態計算 / 第一原理計算 / 密度汎関数法 / 波動関数理論 / 量子モンテカルロ法 / 有効多電子理論 / 電子相関 / Beyond LDA |
Research Abstract |
A01班は,「密度汎関数法(DFT)」+「局所密度近似(LDA)」に基づく従来の第一原理電子状態計算手法より格段に精度・信頼性の高い,新しい第一原理電子状態計算手法を開発することを目指している。A01の3つの計画研究課題をあわせると,LDAを超える固体の第一原理電子状態計算手法(Beyond LDA手法)として有望な計算手法の大部分をカバーする。本調整班の第一の目的は,広範ではあるが相互に関連が深いこれらの課題の間に立って情報交換と連携を深め,4年間という短期間にもっとも効率の良い方法でA01班の計画研究を推進させることにある。第二の目的は,A02,A03班との連携である。方法論開発に当たっては,理論としての精密さの重要性もさることながら,現実物質のマテリアルデザインの現場において何が問題となり,どのような手法が求められているかを知ることが重要である。本調整班はA01班の成果を応用側であるA02,A03班に積極的に伝え,新手法の実用化を推進するだけでなく,応用側の要求をA01班にフィードバックする。 このような目的に沿って,本年度は2つの研究会を開催し,本領域内での連携を図った。 (1)「札幌電子相関研究会」(札幌,2006年1月26日,27日)(A01班のみ) (2)ミニワークショップ「Beyond LDAとしての新しい電子状態計算手法」(東京,2006年2月22日,23日)(A01班を中心とし,A02,A03班からも参加) また日本物理学会等の日程にあわせてA01班のミーティングを行い,情報交換に努めた。
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