2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17064007
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森川 良忠 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (80358184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤井 久純 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70124873)
城 健男 広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 教授 (20093487)
大野 隆央 物質・材料研究機構, 計算材料科学研究センター, センター長 (30344435)
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Keywords | 量子シミュレータ / サブミクロンサイズ / 第一原理分子動力学法 / オーダーN法 / KKR法 / GW近似 / 擬ポテンシャル法 / 並列計算 |
Research Abstract |
本研究課題は、本特定領域研究A02班内の各グループ間のつながりを強め、A01班、A03班の橋渡しをするために設けられた調整班である。A02班では、A01班で開発される基礎的電子状態理論を、汎用性のあるプログラムに取り入れ、A03班で議論されるような様々な物質系に適用可能なシミュレータを開発し、一般に公開することを目的としている。シミュレータの開発には理論的な理解とともに数値計算上のテクニックやノウハウ等も重要であり、こういった情報を交換する場を作っていくことが調整班としての大きな役割である。今年度は平成17年10月のキックオフミーティング、12月の東京大学物性研究所での短期研究会、および、平成18年3月の成果報告会でメンバーが集まり、討論を行うとともに、A01、A03班とも交流を行った。今年度は初年度で、研究会も頻繁にあったために、A02班内独自の研究会は執り行わなかったが、これらの研究会の機会を利用してA02班メンバーミーティングを開いて、平成18年度には7月にA02班で「大規模・高精度電子状態計算手法」に関する研究会を行うことを相談し、計画を進めている。この研究会では、第一原理分子動力学法、オーダーN、実空間法、APW法、PAW法、といった、大規模、高精度な電子状態計算手法の最新の動向について議論する。A02班外や、本特定領域に属さないグループからの研究者も集めて、最先端の現状と今後の方向性を議論することを検討している。今年度は研究を開始し、班内の各グループがどういったことを目指しているか、議論を重ねてお互いの状況を理解しつつある。今後はさらに共同作業など交流が盛んになり、A02班の役割が重要になってくる状況であると考えている。
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