2007 Fiscal Year Annual Research Report
芳香族並びに脂肪族炭素-水素結合の活性化に基づくホウ素基およびケイ素基導入反応
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17065001
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石山 竜生 Hokkaido University, 大学院・工学研究院, 准教授 (00232348)
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Keywords | ビニル型ホウ素化合物 / 炭素-水素結合活性化 / ホウ素化 / イリジウム触媒 / 環状ビニルエーテル / ベンジル型ホウ素化合物 / アルキルアレーン / パラジウム触媒 |
Research Abstract |
ビニル位炭素-水素結合の活性化に基づくホウ素化反応 1.反応条件とホウ素化剤 環状ビニルエーテル類のビス(ピナコラート)ジボロンおよびピナコールボランによるビニル位炭素-水素結合の活性化を伴う直接ホウ素化反応が、[Ir(OMe)(COD)]2および4,4'-ジ-tert-ブチル-2,2'-ビピリジンとから調整した触媒の存在下オクタン中120℃で進行し、対応するビニル型ホウ素化合物を収率良く与えることを見出した。 2.反応の一般性と選択性 基質としては1,4-ジオキセン、ジヒドロピランやジヒドロフラン類が利用可能である。単純なジヒドロピランやジヒドロフラン類の反応ではα/βの選択性は低いが、γ位に置換基を導入することで高いα選択性が実現できた。また芳香族炭素-水素結合を有する基質でもビニル位でのホウ素化が高い選択性で進行する。 3.有機合成への有効利用 グルカール類のα位選択的ビニル位C-Hホウ素化に続くハロゲン化アリールとのクロスカップリングによる生理活性物質であるC-アリールグルカール類のワンポット合成を実現した。 ベンジル位炭素-水素結合の活性化に基づくホウ素化反応 アルキルアレーン類のビス(ピナコラート)ジボロンおよびピナコールボランよるベンジル位炭素-水素結合の活性化を伴う直接ホウ素化が、Pd/C触媒の存在下100℃で進行し、対応するベンジル型ホウ素化合物を収率良く与えることを見出した。
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