2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17065009
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
丸岡 啓二 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20135304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野崎 京子 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60222197)
石井 康敬 関西大学, 工学部, 教授 (50067675)
大寺 純蔵 岡山理科大学, 工学部, 教授 (20131617)
大和田 智彦 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (20177025)
富岡 清 京都大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (50114575)
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Keywords | 新機能性材料 / 医農薬 / 炭素資源 / 高度分子変換反応 / プロセス有機合成化学 / 創設シンポジウム |
Research Abstract |
天然資源の乏しい我が国では、付加価値の高い新機能性材料や医農薬の創製に向けて、炭素資源の有効利用は最重要課題であろう。プロセス有機合成化学の分野においても、従来、出発原料として有効利用されてこなかった炭素化合物資源も数多く存在する。例えば、一酸化炭素や二酸化炭素に始まるC1分子や、石油化学製品ではあるものの主に燃料として消費されていた低沸点飽和炭化水素(プロパン、ブタン、シクロヘキサン等)やベンゼン系化合物また単純アミノ酸であるグリシンやアラニン等を有効に利用するため、それらの高度な分子変換反応の開発など、為すべきことは多い。これからの「プロセス有機合成化学を駆使する新医農薬、新機能性材料の合理的開発」という時代の要請に応えるには、従来のやり方では間尺に合わず、プロセス有機合成化学を見据えた炭素化合物資源の高度分子変換反応の開拓に真摯に取り組む必要がある。本特定領域研究の目的は、有機合成プロセス開発に必要、かつ数十年後に残りうる真に有用な有機合成反応を新規開拓し、そこから得られた基礎研究成果を産業界の「プロセス有機合成化学」に供給する学術支援体制を早急に確立することである。そのために初年度は、本特定の創設シンポジウムを開催し、本特定の趣旨と各計画研究の内容を広く公開した。その際、本特定領域研究に関連した世界的に著名な研究者を国の内外から招いて講演を依頼して、計画班員との密接な情報交換を行った。また、本特定領域研究は産業界に密接に関係していることから、シンポジウムの開催通知などを日本プロセス化学会や野依フォラームのホームページ等に掲載し、産業界にも広く情報発信した。さらに、本特定領域研究に関連する幾つかの国際シンポジウムも併せて開催した。
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Research Products
(6 results)