2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17067001
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
岡田 修司 Yamagata University, 大学院・理工学研究科, 教授 (30250848)
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Keywords | 共役ポリマー / ポリジアセチレン / 固相重合 / 単結晶 / ナノ結晶 |
Research Abstract |
超分子的相互作用が期待されるモノマーとして合成した8-(4-ピリジル)-5,-7-ヘキサジインー1-カール1について、塩酸塩、さらにその二価金属塩化物との塩の形成を行ったところ、いずれの場合もビリジン環の四級化によってモノマーの反応性が向上するために溶液中での重合が起こりやすく、純粋なモノマー単結晶を得ることが容易ではないことがわかった。また、ブタジインの置換基のうち一方にはビリジル基、もう一方には4-(ジメチルアミノ)フェニル基を導入したとドナーアクセプター型ブタジイン誘導体2、および2をメチル基で四級化して13種のアニオンと組み合わせて塩を合成したが、いずれも固相重合性は示,12,14,16,18,20-トリアコンタヘキサインー1,30-ジオー3、およびそのフェニルエステル4、フェニルウレタン5の3種を合成し、末端基の違いによる固相重合性の検討を行った。これらのうち3と5では730nmに励起子の吸収極大がみられたことから規則正しい1,4-重合が起こっていることがわかった。さらに5では近赤外の990nm、870nmにも幅広い吸収が見られ、ラダー型ポリジアセチレンが生成していることが示唆された。分子量測定が不可能なポリジアセチレンの水素添加による可溶化の可能性を探るために、1,6-(N-カルバゾリル)-2,4-ヘキサジインから得られるポリジアセチレンについて、ポリアセチレンの水素添加と同じ温度・圧力での反応を行ったが、水素添加はほとんど進行せず、結晶性の高いポリジアセチレンにはさらに高温・高圧の反応条件が必開始剤による重合については、界面活性剤の添加による分散定性向上について引き続き検討した。
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