2008 Fiscal Year Final Research Report
Study for photoresponsible π-conjugated molecular wire based on photochromic switching units
Project/Area Number |
17067011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
KAWAI Tsuyoshi Nara Institute of Science and Technology, 物質創成科学研究科, 教授 (40221197)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HASEGAWA Yasuchika 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 准教授 (80324797)
YUASA Junpei 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助教授 (00508054)
NAKASHIMA Takuya 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 助教授 (70379543)
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Co-Investigator(Renkei-kenkyūsha) |
TANAKA Senku 島根大学, 総合科学研究支援センター, 教務職員 (20397855)
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Project Period (FY) |
2005 – 2008
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Keywords | 光スイッチ / 共役高分子 / ナノ材料 / 光物性 / フォトクロミック |
Research Abstract |
フォトクロミック分子によるπ共役系スイッチングを目指して、さまざまなπ共役系を有するフォトクロミック分子の開発とその評価を行った。フォトクロミックターアリーレンの中央のアリール部に対してπ共役ユニットを導入したところ、π共役系の拡張に伴って吸収の長波長シフトが見出された。さらにフォトクロミック反応前後の吸収波長はそれぞれの構造におけるπ共役系の広がりに対応して変化することが見出され、ターアリーレン系フォトクロミック分子においてπ共役系の方向切り替えが可能であること明らかになった。一方、光によりπ共役分子ワイヤーの形成を目指して、光照射に伴って安定な芳香族ユニットが形成する新しい光化学反応の開発に成功した。この分子では光反応後に形成する中間体から、自発的にメタノールが脱離し、安定な芳香族分子を形成し、さらにπスタックによる超分子集合体を形成することが見出された。類似の反応は従来は酸素などの酸化剤の存在が必要であったらが、脱離ユニットを安定なアルコールとすることで、自発的な光脱離反応が可能となった。
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