2007 Fiscal Year Annual Research Report
多重光機能システムと次世代フォトニック信号処理への応用
Project/Area Number |
17068012
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
小舘 香椎子 Japan Women's University, 理学部, 教授 (20060668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
駒井 友紀 日本女子大学, 理学部, 助教 (60409274)
和田 尚也 情報通信研究機構, 超高速フォトニックネットワークグループ, 研究マネージャ (20358873)
宮崎 哲弥 情報通信研究機構, 超高速フォトニックネットワークグループ, グループリーダー (90358870)
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Keywords | フォトニックネットワーク / 多重光機能デバイス / 導波路型光波シンセサイザ / 光コム生成器 / 多波長光符号ラベル / 光符号・復号化 / 超高速光クロック / 帯域可変スペクトルシェイパー |
Research Abstract |
フォトニックネットワークのノード処理の光化に対して光ラベルスイッチング・超高速光パルス信号処理の実現、可変性、低コスト・低消費電力化や通信ネットワーク内の急激な総トラフィック量の増加および使用環境・時間帯の違いから生まれるトラフィック量のスケーラビリティの急増化の解消が急務である。この課題を解決するために、本研究では回折光学素子や液晶デバイスの原理に基づく多重光機能デバイスを提案・開発している。 平成19年度はアレイ導波路格子を搭載した導波路型マルチポート光波シンセサイザと、光コム生成器による80種多波長光符号ラベルの同時生成を実現した。さらに、擬似ランダム符号を用いた40並列光符号・復号化を行い,フォトニック信号処理の処理数を飛躍的に向上させる可能性を得た。また、同じ導波路型マルチポート光波シンセサイザを用いて最高4.0THzの超高速かつ中心周波数可変な新しい光クロックの生成技術の実験的実証を行った。このような超高速光クロックはフォトニックネットワークにおける時間基準の設定や通信分野以外の物質解析の光源など幅広い応用が考えられる。 さらに、スペクトルの強度と位相を10GHz間隔で制御可能な自由空間型帯域可変スペクトルシェイパーを用いた分散補償やパルス整形を実現した。このスペクトルシェイパーは市販のデバイスでは50GHzが限界であった制御間隔を10GHzまで向上させ、制御帯域分布を矩形にすることによって高精度な光信号の制御を可能にする。試作した帯域可変スペクトルシェイパーを使用し、パルス整形および強度および位相符号化・復号化の実証実験を行い、システムの有用性を確認した。
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