2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17069005
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川合 真紀 The University of Tokyo, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (70177640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増田 茂 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50173745)
吉信 淳 東京大学, 物性研究所, 教授 (50202403)
山口 茂弘 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60260618)
塚田 捷 早稲田大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90011650)
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Keywords | 表面・界面 / 固定電極 / 分子エレクトロニクス / 光電子分光 / トンネル顕微鏡 / 第一原理計算 / コンタクト / 電気伝導 |
Research Abstract |
平成20年7月3月(木)〜7月5日(金)に北海道函館市ホテル「花びし」にて領域会議を開催した。各班員から、これまでの経過説明と今後の予定について発表があった。また、新規に公募班で参入した研究者からも研究計画や進捗状況に関する発表があった。若手研究者の交流とアピールの場として、ポスターセッションを行い、19件の発表があった。AO1班からは、STM非弾性トンネル過程に関する単一分子振動実験に関する詳細な報告、Nbのブレークジャンクションを使ったアンドレープ反射による伝導チャンネル数と透過確率の計測、分子デバイスからの発光やバイポーラ性、イオン電解質を用いた電界による超伝導の発現などの報告が行われた。AO2班からは、準安定励起原子電子分光法、軟X線発光分光、時間分解2光子光電子分光など分光法を使い、ナノリンク分子に局在したフェルミ準位付近の電子状態について報告された。AO3班からは、電気化学STMを使った金属電極一分子接合のコンダクタンス測定や非弾性過程の詳細、新規な金属電極一分子接合探索について報告があった。AO4班からは、有機パイ共役系分子や金属錯体型超分子について報告され、これらの材料をベースに具体的な共同研究の結果が示された。DNA螺旋構造内に作製した鉄原子の1次元配列に関する報告があったAO5班からは、ナノリンク分子の構造、電子状態、電子輸送現象を第一原理的電子状態計算や非平衡Green関数法により解析し機能予測を行うこと、特に結合部位の構造・電子状態と電子輸送現象どの関わりについて報告された。 共同研究を推進するために、領域内からの共同研究提案を募集し、消耗品のサポートをおこなった。
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Research Products
(1 results)