2005 Fiscal Year Annual Research Report
スーパークリーン物質で実現する新しい量子相の物理の総括研究
Project/Area Number |
17071001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福山 寛 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00181298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白濱 圭也 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (70251486)
坪田 誠 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10197759)
上田 正仁 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70271070)
前野 悦輝 京都大学, 国際融合センター, 教授 (80181600)
石本 英彦 東京大学, 物性研究所, 教授 (60044773)
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Keywords | 低温物性 / 量子流体 / 異方的超伝導 / 超流動 / 強相関 / ボース凝縮 / 量子固体 / 量子スピン系 |
Research Abstract |
本領域は、ヘリウムの量子凝縮相、アルカリ原子気体の超流動相、ルテニウム酸化物の超伝導相、強相関電子系など従来異なる専門分野で独立に研究されてきた物質系をスーパークリーン物質として統一的に捉え、それらの低温極限で現れる量子多体現象・量子相を実験的理論的に解明することで、背後にある共通かつ一般的な物理の新概念を創出することを目標としている。そのため総括班研究では、メンバー間の緊密な研究連絡を通じて領域内の融合に努めた。その結果、12月に開いた領域発足研究会では188名という多数の参加者を集め、大学院生を含む若手研究者に物性物理学の新しい潮流と可能性を強く印象付けるスタートを切ることができた。また実際、初年度ではあるが、次項に示すように本領域から分野横断的な重要な成果がすでにあがり始めている。 本年度の総括班研究の具体的な活動内容は以下の通りである。 1)領域代表者と事務担当メンバーの元に総括班事務局を設置した。 2)領域ホームページを立ち上げた。 3)第1回総括班研究連絡会議を開き(8月)、今後の領域運営について包括的に議論した。 4)第1回研究代表者会議を開き(9月)、領域研究と内外の関連研究動向について意見交換した。 5)領域発足研究会を開き(12月)、計画班メンバー全員が参加して領域研究の現状と今後の研究方針について議論した。この時の講演内容は情報発信のため英語で領域ホームページに公開した。 6)2名の総括班メンバーを米国と欧州の国際研究集会に派遣し、超流動固体および異方的超伝導分野の最新の研究動向を調査した。 7)ニュースレターを発刊することとし、編集方針について議論した。 8)第2回研究代表者会議を開き(3月)、次年度以降の研究方針について議論した。
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Research Products
(6 results)