2006 Fiscal Year Annual Research Report
スーパークリーン物質で実現する新しい量子相の物理の総括研究
Project/Area Number |
17071001
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福山 寛 東京大学, 大学院理学系研究科, 教授 (00181298)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白濱 圭也 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (70251486)
坪田 誠 大阪市立大学, 大学院理学研究科, 教授 (10197759)
上田 正仁 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (70271070)
前野 悦輝 京都大学, 大学院理学研究科, 教授 (80181600)
石本 英彦 東京大学, 物性研究所, 教授 (60044773)
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Keywords | 低温物性 / 量子流体 / 異方的超伝導 / 超流動 / 強相関 / ボーズ凝縮 / 量子固体 / 量子スピン系 |
Research Abstract |
本領域は、ヘリウムの量子凝縮相、アルカリ原子気体の超流動相、ルテニウム酸化物の超伝導相、強相関電子系など従来異なる専門分野で独立に研究されてきた物質系をスーパークリーン物質として統一的に捉え、それらの低温極限で現れる量子多体現象・量子相を実験的理論的に解明することで、背後にある共通かつ一般的な物理の新概念を創出することを目標としている。そのため総括班研究では、メンバー間の緊密な研究連絡を通じて領域内の融合に努めた。例えば、複数の班からなるよりテーマを絞ったワークショップを二つ開催し、領域研究の一層の深化を計った。そこでは、積極的な旅費援助やシニア研究者による講義を行うなど、若手研究者の育成を積極的に計った。これらを受けて行った研究成果報告会では、本領域の目指す分野横断的な議論が活発に交わされ、実り多い全体会議となった。広報活動は領域ホームページを十全に活用しつつもニュースレターも発行して、研究成果や活動状況のより広範な周知を計った。 主な活動内容は以下の通りである。 5月25-27日A03&A04班合同ワークショップ(於京都)参加者85名。 7月下旬ニュースレター第1号を発行。 7月27-29日A01&A05班合同ワークショップ(於那須高原)参加者74名。 8月1-6日:「量子流体・固体に関する国際シンポジウム(QFS2006)」(於京都大学)の協賛。 9月24日:研究代表者会議(於千葉)。 12月14〜17日:研究成果報告会(於淡路)参加者183名、A04キ班研究項目討論会参加者35名、および総括班研究連絡会議。 2月総括班メンバー1名を欧州の国際研究集会に派遣し、2次元電子系の最新の研究動向を調査。 3月18日:研究代表者会議(於鹿児島)。 3月下旬ニュースレター第2号を発行。
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Research Products
(6 results)