2008 Fiscal Year Annual Research Report
スーパークリーン物質で実現する新しい量子相の物理の総括研究
Project/Area Number |
17071001
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福山 寛 The University of Tokyo, 大学院・理学系研究科, 教授 (70251486)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白濱 圭也 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (70251486)
坪田 誠 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10197759)
上田 正仁 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70271070)
前野 悦輝 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80181600)
石本 英彦 東京大学, 物性研究所, 教授 (60044773)
|
Keywords | 量子流体 / 強相関 / フラストレーション / スピン液体 / 超流動 / 多体交換相互作用 / フェルミ液体 / 低次元系 |
Research Abstract |
本領域は、ヘリウムの量子凝縮相、アルカリ原子気体の超流動相、ルテニウム酸化物の超伝導相、強相関電子系など従来異なる専門分野で独立に研究されてきた物質系をスーパークリーン物質として統一的に捉え、それらの低温極限で現れる量子多体現象・量子相を実験的理論的に解明することで、背後にある共通かつ一般的な物理の新概念を創出することを目標としている。このため、総括班研究は異分野融合を強力に推進することを念頭に、今年度もさまざまな研究会や会合を開いた。まず、世界的に大きな注目を集めている超固体に関する国際ワークショップをA02班が中心となって4月に慶應義塾大学で開き、この分野の最新の研究情報交換を行った。10月には岐阜で全体研究成果報告会を兼ねた200人規模の国際会議PSM2007を開いて世界第一線の研究者と議論し、本領域の研究成果とそのユニークな活動を世界に向けて情報発信した。また、7月には高野山でA03&A04班の合同研究会開き、単なる異分野融合を越えた実質的で新しい研究潮流の創出をめざした。12月には初めての試みとして、物性科学分野の4つの特定領域の間で、超伝導をキーワードにした合同研究会を首都大学東京で開催し、分野融合の試みをさらに広い枠組みにまで拡張した。また、10名の計画研究代表者を集めた連絡会議を9月、10月、3月の計三回開催し、研究連絡のさらなる緊密化と領域内融合について議論した。
|
Research Products
(9 results)