2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17073007
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
北爪 智哉 Tokyo Institute of Technology, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (30092547)
|
Keywords | 生理活性 / フッ素系物質 / 構造活性相関 / 反応場 / グラム陽性菌 / グラム陰性菌 / 酵素阻害系 / 最小発育阻止濃度 |
Research Abstract |
Geotrichum candidumによるフッ素系光学活性体の創製 Geotrichum candidumを高分子体に吸着させた固定化酵素を用いて二級アルコールのデラセミ化反応をイオン液体中で行い、相当する光学活性な二級アルコールを高い光学純度で得た。どのようなタイプのイオン液体がデラセミ化反応の溶剤として適しているのかを検討した結果、テトラフルオロボレート系が最適であることを見いだした。この反応系を活用することにより、これまで困難であった脂肪族系二級アルコール、ヘテロ環状二級アルコール等のデラセミ化反応も可能であることを明らかにした。 イオン液体中でのフッ素化酵素の活性化 フルオリナーゼの活性向上を目的として、酵素(フルオリナーゼ)、基質(SAM)とKFを高分子体に吸着させた固定化酵素を作製した。作製した固定化酵素を活用して各種イオン液体中で、フッ素化反応を検討し、創製する5'-FDAをHPLCを用いて定量した。作製した固定化酵素は、Tris-HCl緩衝液中でのフッ素化能と比較してイオン液体中では約4倍の活性向上を発現することを明らかにした。 抗菌活性を有するイオン液体の合成 イミダゾリウム基の側鎖に様々の置換基を導入した化合物群を合成し、アニオン部位を種々変化させた各種のイオン液体を創製した。創製したイオン液体類の抗菌活性を測定し、グラム陽性菌やグラム陰性菌のどちらかに活性を発現するイオン液体類についての基礎的な知見を得た。
|
Research Products
(5 results)