2007 Fiscal Year Annual Research Report
技術リスク管理のための社会システムの歴史的発展過程に関する研究
Project/Area Number |
17074002
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
三上 喜貴 Nagaoka University of Technology, 技術経営研究科, 教授 (70293264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
淺井 達雄 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (60345535)
渡辺 研司 長岡技術科学大学, 技術経営研究科, 准教授 (90361930)
木村 哲也 長岡技術科学大学, 技術経営研究科, 准教授 (70273802)
門脇 敏 長岡技術科学大学, 技術経営研究科, 教授 (20185888)
李 志東 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (80272871)
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Keywords | 安全規格 / システム安全 / 技術者協会 / リスク評価分析 / 保険事業 / 第三者検査 / XML |
Research Abstract |
当初計画に従い、ボイラー圧力容器、情報セキュリティ、機械一般等の各分野における技術リスク管理のための社会システムの発展過程を、日本、ドイツ、米国、イギリスの国際比較を通じて跡付け、4種類の原型を抽出し、その長所短所について検討した。4種類の原型とは、(1)ドイツ産業別保険組合制度に代表される自己規制型システム、(2)日本に代表される政府規制型システム、(3)米国に代表される不法行為法システム、(4)程度の差はあれ各国に存在する市場システムである。また、研究を通じて、日本の歴史的な法令データ、事故・保険等に関する長期統計データを整備し、XMLを活用した歴史知識共有化ツールを開発した。学会発表や他の計画研究(特に後藤チーム)との交流等を通じて、本研究で見出した4類型による特徴づけは建築をはじめとする他分野にも当てはまる普遍性を持つことが確認された。研究成果は技術経営、安全マネジメントに関する教育プログラム(放送大学を含む)などに反映されたほか、日本の安全管理システムに関する特色付けは、安全基準の民間規格移行、国際整合化、システム安全アプローチへの移行といった今日的な課題に直面する政策当局・学協会等にとって有益なインプリケーションを有するとの評価を得ている。
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Research Products
(2 results)