2009 Fiscal Year Annual Research Report
技術リスク管理のための社会システムの歴史的発展過程に関する研究
Project/Area Number |
17074002
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
三上 喜貴 Nagaoka University of Technology, 技術経営研究科, 教授 (70293264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 研司 長岡技術科学大学, 技術経営研究科, 准教授 (90361930)
浅井 達雄 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (60345535)
木村 哲也 長岡技術科学大学, 技術経営研究科, 准教授 (70273802)
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Keywords | 安全規格 / システム安全 / 技術者協会 / リスク評価分析 / 保険事業 / 第三者検査 / XML |
Research Abstract |
技術リスクを管理する社会システムは、事業者、消費者、労働者、政府、保険事業、検査機関、技術者協会等の行為主体から構成され、各国における法制度や歴史等を反映して、特色あるシステムを形作っている。本研究の目的は、産業革命初期の淵源まで辿り、かつ国際比較の視点を加えつつ、日本の技術リスク管理のための社会システムの特徴を明らかにすることである。最終年度である本年度は、「5年間にわたる研究の成果を論文、報告書、翻訳資料、ウェブ上の公開資料集として取りまとめる」との当初計画に従い、以下の各項目に即してとりまとめを行った。 (1) 日本の安全管理システムの通史と特徴:特定領域全体の最終報告書「日本の技術革新大系」(以下「大系」と略す)の第12章「技術革新と外的要因」の第3節「日本の技術革新と安全」にとりまとめをおこなった。また、その詳しい内容は計画研究の報告書として取りまとめた。 (2) 技術リスク管理に関する社会システムの国際比較:「大系」第12章第4節「規制形態の国際比較」にとりまとめをおこなった。また、ドイツ産業別保険組合制度、アングロサクソン諸国の保険・検査事業システム、米国の不法行為法システムについての特に詳しい調査研究成果については、本計画研究の報告書として取りまとめた。 このほか、当初計画研究を補足すべき分野として、消費者製品における技術リスク管理の問題、技術史研究における情報技術の活用方策、特許データの解析ツール、知的財産権と技術革新、本研究成果の技術者倫理教育への活用方策などについて、これを「大系」の第5章「知識基盤化と情報技術の活用」、第8章「知的財産と技術革新」、第14章「21世紀の技術革新学について」の第4節「全人教育・技術者倫理と技術史研究」などとしてまとめた。
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Research Products
(6 results)