2005 Fiscal Year Annual Research Report
地域の嗜好・文化に対応してきた技術革新過程のモデル化
Project/Area Number |
17074003
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
伊藤 英則 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (80213073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 昇平 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (70311032)
中村 剛士 名古屋工業大学, 工学研究科, 助教授 (90303693)
亀山 哲也 産業技術総合研究所, 中部センター, 所長代理 (10356826)
杉山 豊彦 産業技術総合研究所, サステナブルマテリアル研究部門セラミックス応用部材研究グループ, グループ長 (20357271)
藤本 昌代 同志社大学, 社会学部, 助教授 (60351277)
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Keywords | 地域の嗜好・文化 / 技術者の知識・思考・判断のモデル化 / 文化形成・伝達モデル / 遺伝子とミーム / 技術文化嗜好の進化・伝播モデル |
Research Abstract |
本研究では,地域の嗜好・文化に対応してきた技術が「知性」と「感性」の関係で構築されて来たことに注目する.本年度の研究目標は,人間の感性や地域性についての統計的解析や特徴抽出の可能性を調査し,また,専門的職人技術者の知識・思考・判断方法の特徴抽出とそのモデル化を設計することである.本研究グループでは,技術者の知識・思考・判断方法のモデル化を行うための理論と要素技術を確立するために,まず,不完全な知識の下で適切に知識推論を行う推論手法を提案し,これを異機種分散計算機ネットワークで効率的に実行するための推論及び負荷分散アルゴリズム,ならびに,並列推論システムを提案した.現在は,同システムを考古学者が行う遺跡物の復元作業に応用し,復元作業を行う専門技術者のノウハウのモデル化を進めている.これに併行して,ある一定の地域内において各固体が持つ嗜好が個体間の交互作用へ影響を与える過程を数理モデルし,同モデルに起因した文化形成・伝達のメカニズムを解明するために,遺伝子とミームを用いた性選択のモデル化を提案した. 本研究では,技術革新のためには,経験により収集した知識を蓄積し社会へ公開することにより技術に関する知識を伝播・継承することが重要であると考える.今年度はこの視点から前段の予備的研究結果を捉えることにより,技術文化嗜好を後天的獲得形質(ミーム)として獲得するマルチエージェントモデルを提案し,遺伝子とミームによる技術文化の進化・伝播をモデル化した.
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Research Products
(5 results)